猫バンバン、しないでナナマル壊れたよ・・・

コロナ禍が三度猛威を奮う中、勇気を振り絞って決行した実家訪問で思わぬ事態に・・・

経緯

実家の両親と共に愛車再販ランクル70(GRJ76 K )で訪れた千葉県のとあるイタリアンレストラン。

13時半頃、駐車場に車を停めて入店し、3時過ぎ、出店。

両親が先に車内に入り待っている中、自分と相方が近くで買い物をして車に戻ったのが20分程経った15時半頃。

さて、帰るかとエンジンのキーを回すと・・・

事件発生

「ギャー!!ドカンッ!ドカン!」という爆音?声?が車内外に響き渡る!

エンジンはかかったものの、車の周りには煙が立ち込め、エンジンからは異常な振動が発生したので、すぐにストップさせた。

窓の外を見ると、車に乗ろうとしていた相方と娘から、「猫が逃げていった!」との報告。

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猫?

先程煙のように見えたものは、まだ辺りに舞っているけれど、よく見ると獣毛の様子。

一瞬、状況が理解できなかったけれど、少しして「猫バンバン」という言葉が頭に浮かんだ。

猫が狭い・暗い・暖かいという快適三拍子を求めてエンジンルームに入り込んでしまうという現象で、エンジンをかける前にボンネットをバンバンすることが推奨される、というやつだ。

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でも、毛は舞っていても、猫は走り去ったというのだから、最悪の事態は回避できて、猫も愛車も無難に切り抜けたに違いないと思いたかった。

車の状況

エンジンがかかったとき、振動が大きかったのは、一時的なものだっただろうけれど、一応、見とくかな、とボンネットを開けてみる。

小猫でも連れ込んでいたら・・・赤いものが無いことを願って覗き込むと、赤いものはなく、むしろ白い毛がエンジンルーム内に飛散している。

そして、恐る恐る、車の下も覗き込んでみると・・・

複数の白いプラスチックの破片のようなものが散らばっている。

猫がお宝でも持ち込んで寛いでいて、それがエンジンの何かにぶつかって壊れたのかな、と破片を拾い集めてみると・・・何か見たことがある。

ブロンコで泥遊びしたあとに大変な思いで掃除したあの部品??

慌ててボンネット内のクーリングファンを覗き込む。

折れてる・・・

4枚折れて(多分)3枚残ってる?

猫も痛かっただろうけど、こちらも痛い。

このアンバランスなファンが回転して振動が発生してるのか?

試しにエンジンを掛けてみると、やはり振動がスゴくて、このまま100km走って自宅に帰る勇気は出ない。

対応

さて、どうしたものか。

頭に浮かんだのは、ファンをいっそのこと全部折ってしまってファンレス状態で帰る方法。

オーバーヒートしないように休み休み走れば何とかなるんじゃなかろうか?

しかし、損傷がファンだけで済んだ確証はない。

破片が変な場所にはいったり、毛が何かを塞いでたりしたら?

自分には総合的に判断する知識も能力もない。

路上で燃えでもしたら、それこそ大惨事。大量のガソリンを搭載した走る火種であることを忘れちゃいけない。

ディーラーに聞いたって念の為走るな、と言われるだけだろう。

やはり念の為自走は諦めよう。

猫一匹に世界のランクル70が致命傷を負わされるとは・・・しかも共倒れですらない、完敗だ。

JAFは入ってない。

20年も前、夜中の都心でぶつけられて困って連絡したら、全然親切でもなく、レッカー車が来るのに3時間と言われてボーゼンとした経験をしつこく根に持ち続けているからだ。

そーだ!自動車保険はどうだろ?

車両保険は限定だから使えなくても!今時のネット損保は勝手にロードサービスがついてることもある。(自分の保険に付帯してたかは、恥ずかしなが記憶なし)

すぐに加入している三井ダイレクト損保のコールセンターに連絡し、そんなん付いてましたっけ?と確認すると、対応してくれたお姉さんが、丁寧に50kmまで無料、超過分は400円/10kmだと教えてくれた。

後々のことを考えると、自宅近くのトヨタディーラーに運ぶのが一番。

50kmほど超過するので2万円以上足が出るが、仕方ない

依頼すると、お姉さんはすぐに手配を進めてくれて、30分ほどでレッカー車が来てくれることになった。

丁寧かつ手際良く対応してくれて、ネット損保のサービス不安論も昔の話なのかなぁ、と実感。

ちなみに、お姉さんから、自宅から50km以上離れた場所で事故の場合、12時間レンタカーの基本料金を保険会社が負担するサービスも使えますよ。と案内があった。

なんて親切な!これは良さそう、とレンタカーを調べてみるけれど、まず12時間というのが中途半端だし、100km先の自宅まで乗って行って乗り捨てると8000円とか追加費用が発生。

基本料金しか負担してくれないので、保険やらなにやら払うと1万円は軽く超えてしまう。いまいちどういう助かるオプションなのか不明だ・・・

まぁ、自動付帯オプションにあれこれ言っても仕方ない。何はともあれ、レッカーしてくれることが決まり一安心だ。

飼い猫だった

そんなレッカー車の手配などをする傍ら、実は猫の飼い主との接触もあった。

エンジン始動直後、バタバタしていると、駐車場とネットフェンスで隔てられた戸建住宅から、おばさんが「猫?うちの猫かな?白黒?」と聞いてくる。

逃げる猫を見た娘によると、白黒だったらしいので、「そうだ」と言うと「さっき、慌てて帰ってきて屋根裏に閉じこもっちゃった」とのこと。

猫・屋根裏、という何だか懐かしキーワードにほっこりしそうになるが、それどころじゃない。

まずは猫の損傷。

走って逃げられたとはいえ、おそらくファンとともに回転したり、ファンが折れるほど圧がかかかったりしたのだから、無傷とは思えない。

ただ、暫くして屋根裏から出てきた猫の様子を飼い主が確認したら、爪から血が出ているだけで、大怪我はなさそう、とのこと。

内蔵破裂とか心配したけれど、最終的にはその場に2時間以上いる間に容態急変もなかったようなので大丈夫だったのだろう。

まずは良かった。

そして、もう一点。

そんなお人好しなことばかりも言ってられない。

野良猫なら、やられ損の泣き寝入りが当たり前。

でも、今回はおそらくレアケースだけれど、飼い主がこれまたお人好しに名乗り出ている。

飼い猫は飼い主のモノ。そのモノが原因でうちのモノが壊れた。もちろん故意はないだろうけれど(すぐに「うちの猫か?」と聞いてきたあたり、常習犯の可能性もあるとすると、未必の故意がある可能性もあるけど)、過失による器物損壊といったところか?

刑法上の犯罪ではないが、民事で修理費用は飼い主に損害賠償請求できるのが筋のような感じだ。

おばさんに「お宅の猫だと確認できたら修理費用出してもらわないと」と思わずボソリ。

そして暫くそしてすると、人のよさそうなご主人まで出てきて平謝り。

でも、この状況、気持ちよく良いですよ〜、という心境でもなく、ややムッスリしていると、先方は「修理代払うから、連絡して。」と電話番号を教えてきた。

うーん、「嫌だ、知るか」と言われたら「払えよコノヤロー」という気持になるかもしれないけれど、こうも平謝りだとそんな気持になれず、野良猫だったら諦める話だからなぁ・・・という気持ちになるから不思議だ。

この状況で、後で費用(約5万円)を請求するかどうかアンケート。

このケース、あなたは飼い主に費用請求しますか?
  • 請求しない 36%, 114 votes
    114 votes 36%
    114 votes - 36% of all votes
  • 軽く請求する(ダメ元) 33%, 104 votes
    104 votes 33%
    104 votes - 33% of all votes
  • ガッツリ請求する 31%, 99 votes
    99 votes 31%
    99 votes - 31% of all votes
Total Votes: 317
2020年11月27日 - 2022年11月13日
Voting is closed
請求しない人は、その理由を教えてください。
  • 猫にも飼い主にも悪気はないから* 69%, 90 votes
    90 votes 69%
    90 votes - 69% of all votes
  • 悪いのは猫だから 14%, 18 votes
    18 votes 14%
    18 votes - 14% of all votes
  • 面倒くさいから 8%, 11 votes
    11 votes 8%
    11 votes - 8% of all votes
  • 飼い主が気の毒だから 6%, 8 votes
    8 votes 6%
    8 votes - 6% of all votes
  • 金額が安いから 3%, 4 votes
    4 votes 3%
    4 votes - 3% of all votes
Total Votes: 131
2020年11月27日 - 2022年11月13日
Voting is closed

※選択肢追加可能になってしまってましたが、デフォルトの選択肢に絞ってます。

ただし、「猫にも飼い主にも悪気はないから」は圧倒的多数派になっており、例外的に残させてもらいました。

レッカー

保険会社のお姉さんからの手配済みと連絡の電話を切って程なく、レッカー車のお兄さんから電話があり、やはり30分程で到着予定とのこと。

ただ、この時点で16時半。3連休最終日に首都高を千葉から神奈川まで100kmの道程を運ぶので、到着時間は20時近くなる可能性がある。

ディーラーの営業時間には間に合わない。

神奈川トヨタディーラーの担当者に連絡してみると、20時頃までなら待つというので、有り難くお願い。

それ以上遅れる場合は搬送先を自宅に変更することにしたが、幸い時間に間に合ったようで、無事、地元ディーラーへの入庫となった。

修理

ディーラーが休日の一日を挟んで2日目、ディーラーの担当者から連絡があり、修理が必要なのはファンのみとのこと。

月曜日の夜に搬入して、木曜日には修理終了の連絡があった。

ファンはピカピカに。

エンジンルーム内の毛もしっかり掃除してくれてあった。

修理代は材料・工賃込みで27,139円。

修理費内訳

ファン(部品代) 6,490円

ファン取替工賃 19,910円

クーラント 0.5L 739円

合計 27,139円(消費税込)

レッカーの追加料金を合わせると、おそらく5万円ほど。

猫も無事、車も最悪の血まみれ状態は免れただけでありがたいと思うことにしよう。

今後の対策

最後に、やはり、こういう経験があると、また同じ体験をしたくないと思うのが人の性。

対策を考えるのだけれど、やはりネット的なもので、猫が入れなくすることと、猫バンバンを実践するのだろう。

 

今回、猫が入りやすかったであろうスキッドプレートと車体の隙間を中心に、何等かの障害物を設置しようかな、と思うけど、中途半端に付けると今度は、もし入り込んだときに逃げにくくなってしまうかもしれず・・・悩ましい。

この話をしたところ、DIY部会長の↑矢印さんは日常的に猫の仮住まいに悩まされているらしく、猫除けマットを活用した対策をしているとのことだった。

それを参考に後日対策をUP予定。

本当に日々勉強だ・・・

 

「猫バンバン、しないでナナマル壊れたよ・・・」への8件のフィードバック

  1. あのプロペラ、とても昔は鉄で出来ていました。
    ウッカリ手を突っ込むと。悲惨な状況に・・・。
    曲がってもそのまま形を維持しますので、大破壊を招きます。

    過負荷の時に離れるクラッチが有る筈ですが猫では接続を維持したんだと思われます。

    重機のエンジンで金属製を見ますが、怖いですよ、回転ギロチン・・・で。

    1. ということは、やはり安全上の問題でプラスチックなんですかね。猫バンバンは調べると世の中的にも話題のようなので、メーカー側でも製造時に対策してくれるといいですが、もはやモーターの時代ですからね・・・

  2. 猫棒々とか、半分ネタかと思っていた平和の国からの使者です。
    間近な人の笑えない事件に接して、にわかに棒々し始めました。
    しかし、結構頑丈そうな樹脂のペラが砕けるとか、どういう体勢で入り込んでいたんでしょうね。

    ともあれ、後味悪いことにならなくて良かったです。
    財布への打撃は、お察しします、、

    1. あのプロペラ、割れたのを見て、なんでこんな柔らかいもので作るんだろかと思っちゃいました。
      金属にすればいいのにと。冷たくヒンヤリネコも寄り付かないだろうし・・・でも、もし入ったら凄惨な現場が増えるのであえて柔らかいものにしてるのか?重さの問題なのか?何にせよ、勘弁してもらいたいものですね。
      猫バンバンも、ナナマルの場合、今時の車と違い、ドアの開け締めでもかなりバンバンする気がするのですがね。
      まぁ、やるに越したことはないので、やるしかないですけど。モヤモヤです。

  3. 大変でしたね。猫が無事なのと正しい飼い主さんで良かったです。
    飼い主さんはいくら猫とは言えちゃんと面倒を見ないと最後は大惨事になってしまいますので請求はきちんと行って下さい、その金額で飼い猫が寿命を全うできるようにして欲しいです。

    そういえば、隣の家が野良猫に餌付けして仔を産み色々トラブルを出しましたがエンジンルーム内に侵入する事だけは無かったですね、ディーゼルだと嫌なのかな?助かりましたけど。

    保険も金額的に考えると得なのか判らない気がありますが、入っていないより良かったと思うしかないですね・・・。

    エンジン内で回転するのはファンとそのベルトだけですが、侵入防止で格子状に覆うとしても猫は意外と狭くても頭を入れてきますし、狭すぎると通風の阻害になるので難しいですね。
    忌避剤の設置とかも考えますが効果が出るのかな・・・?
    エンジンルーム内にブザーを仕込んで始動時に鳴らすとかしか思い浮かびません。

    1. 請求する事で繰り返さないように促すというのも1つの考え方ですね。でも、放し飼いが基本のネコの行動を監視するのも、しつけるのも期待薄な気も・・・
      入らないようにする対策は、車に中途半端にやると、それでも無理矢理侵入された場合に逃げにくいという面もあり、悩ましいところです。忌避剤も車内に臭いが入ると不快そうですしね。
      やはりバンバン程度しかないのが現実かもしれません。

  4. 丸目部会長のまるです。

    御愁傷様です。

    自分なら、飼い主さんが申し訳なさそうに平謝りしてきたら、いいですよ~って許してしまいそうに思います。
    血をみる大惨事にならなくて、何よりでしたね。

    しかし、当方も、遠方に出ている時に限って、何かがあるような気もするんですよね~
    こないだのは言うに及ばず、事故に遭ったのも、燃料タンクを吊るバンドが切れたのも県外。旅行中にエアコンが壊れたり、窓ガラスが下がったまま上がらなくなったこともあります。

    1. 許しちゃいたくなりますね、この状況。
      なんでってほど、素直に責任認めるんですよ、自分の猫がスミマセンって。
      ホント、なんでよりによって初めてのネコがあの時、あの場所なのか・・・
      でも、何より、これからいつもバンバンなんて、面倒くさくて困ります。

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