ホイールからタイヤをDIYで外した方法 16インチ 265/70R16

まえおき


使えないスタッドレスタイヤの付いたjaos VICTRONTRIBE70が4本眠っていた。

アルミホイールは16インチ7.5J オフセット0

タイヤは265/70R16

タイヤを外せばいいのだけれど、ショップに持っていくと、1本1000円(税抜き)位かかる。

すぐにやってもらえればいいけれど、予約してどうのこうのが面倒だし、予約がすぐに取れず先送りしたりでしばらく放置していた。

これからも何度もこういう場面に遭遇するだろうから、何とか自分でできないものかと考えてた。

この記事には書かないけれど、1本目でとにかく試行錯誤。

ネットで情報を集めてみたりしてようやく外す方法を習得。

2本目以降の作業を次回のために記録しておくことにした。

危険を伴う作業です。危険だと感じたポイントは可能な限り記載しますが、参考にされる場合でも自己責任でお願いします。

当ブログは責任を負えません。

作業手順


タイヤの空気を抜く

まずはタイヤの空気を抜いておく。

タイヤバルブのバルブコアをムシ回しで少しずつ取り出して、空気を抜いていき、最後は完全に外しておく。

タイヤを交換する際、タイヤバルブも交換しておく方が無難。

ビード落とし

まず最初にやらなければいけないのは、ホイールにガッチリはまったビードを落とす作業。

これには純正ダルマジャッキを活用。

表側のビード落とし

ラダーフレームの下にタイヤを置いて、その上にダルマジャッキをセット。

ダルマジャッキを一番短い状態にして、ギリギリ収まる状態。

このままジャッキアップしていく。ジャッキアップといっても、ジャッキが伸びてタイヤが押し下げられるので、車は持ち上がらない。

※2インチリフトアップしていて、幅265サイズのタイヤがギリギリだから、リフトアップしていない人は難しいかも。

最初のうちは、タイヤの反対側が持ち上がり、ジャッキが傾く(最悪ラダーフレームから外れてしまい危険)のを防ぐためタイヤ半分に座っておく。押し下げが進むと座っていなくても傾かなくなる。

表側は、ビードがはまっている部分の段差が大きいため、ビードが上がりにくい反面、落とすときは、一度に全体がバンっと落ちるので楽。

ジャッキを外す際は、途中で内側に倒れやすいので、段ボールなどで養生しておくと良いことを学習。

裏側のビード落とし

同じようにジャッキをセット。

こちらは表側と違い、ビードを上げる際は段差が小さいのか簡単に上がるけれど、逆にビードを落とすときは、一度にバンっと落ちてくれないので、かなり深くまでジャッキで押し込んで、広範囲のビードを落とす。

そうしないと、ジャッキを外すと戻ってしまう。

ここまで落とせばとりあえず戻ることはない。

さらに、ジャッキで落としたところの近くのビードをタイヤレバーを使って落としていく。

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リムを傷つけないよう、リムプロテクターをセットしてビードにひっかけて落とす作業を繰り返す。

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それでも、一か所ジャッキで落としただけでは全周を落とすことはできないので、ジャッキの位置を半周程度移動させて、もう一度同じ作業を繰り返す。

そうしてようやく全体のビードが落ちた。

これでビード落としは完了。

難しい作業ではないけれど、ダルマジャッキのハンドルクルクルが結構な重労働。

翌日は間違いなく腕と背中が筋肉痛だ。

タイヤを取り外す

今度はホイールからタイヤを取り外す作業。

タイヤの手組はさほど苦労なくできるようになったものの、逆のこの作業は難しい。

ホイールによっても違うようで、前に別のホイールでやったときは、案外簡単にタイヤを再利用可能な形ではずせたのだけれど、今回のJAOSホイールは1本目で試した際、とにかくはずれなくて苦労した。

そして、最終的にネットで調べたりして行きついたのが今回のタイヤは捨てる前提の方法。

表側を外す

まずはホイールのリムにリムプロテクターを装着。

タイヤの上に乗ってホイールの窪みの深いところにビードを落とし込みつつ、タイヤレバーを差し込んで捲りあげる。

このタイヤレバーの上の部分をディスクグラインダーでカットするので、ホイールを段ボールで養生しておく。

この状態でディスクグラインダーを使い、ビード部分のワイヤーをカットする。

ディスクグラインダーを使用する際は、ゴーグル(又はメガネ)、手袋、長袖長ズボンで。

それほど苦労することなくカットできるので、あとは切れたところからゴム部分を万能バサミとカッターを使い切り広げる。

タイヤは手組したときの印象からものすごく硬いものだと思い込んでいたけれど、ビードのワイヤー以外の再度の部分はただのゴム。

ハサミでもカッターでも簡単に切れてしまうのにはビックリした。

あとはリムプロテクターを2か所にとりつけて、タイヤレバーでビード部分をホイールの上に捲りあげる。

ビードを切られたタイヤはただのゴム。

もはや力はいらない簡単な作業。

ホイールを傷つけないように気を付けて表側の作業完了。

裏側を外す

次は、今タイヤの内側に入ったホイールの表側のリムをタイヤ裏側のビードを通過させて取り出す。

実は表側はディスクグラインダーを使わなくても外すことができるのだけれど、こちら側がホイールを傷つけないようにするとどうしても外せなかった。

そこで仕方なくディスクグラインダーを使う方法に至った。

片側切るなら作業が楽になるので両側切っているということ。

さて、まずはホイールをタイヤの裏側に押し込んでおいて、タイヤ表側からホイール表側のリムにリムガードを取り付ける。

そして、タイヤ裏側からリムガードのところにタイヤレバーを差し込んでタイヤ裏側にホイールを引き出す。

この状態になれば、またビードを切ることができるので、ホイールを養生してディスクグラインダーで切る。

こうなれば、もう簡単。ハサミとカッターで切り口を広げる。

そして緩くなったビードとホイールの隙間にリムガードを差し込み、タイヤレバーでホイールをタイヤ裏側に引き出す。

これでタイヤの取外しが完了。

タイヤ処分


こうして外したタイヤが4本。

捨てる際は、ディーラー、カー用品店などで有料で引き取ってもらう必要がある。

とりあえず地元のトヨタディーラーに聞いてみると、550円/本とのことで、2,200円。

オートバックスで聞いてみると、330円/本とのことで、1,320円。

900円の差額を考えると、2kmくらい遠いけれどオートバックスに行くことに。

特段予約はいらず、レジで処分費用を支払って、作業ピットに置いてくるだけ。

まとめ


さて、こんな感じでとりあえず、不要なタイヤをアルミホイールから外して処分するノウハウを身に着けることができた。

アルミホイールにダメージを与えることもなく外せたので大成功といって良さそう。

所要時間は慣れれば1本20~30分といったところか?

仮に30分だとして2時間の作業。2時間で4000円(1本1000円)程度節約したなら時給2000円。

ディスクグラインダーを使ったり、ジャッキを用途外に使ったりと、危険な部分もあるので、その部分の評価によっては頼む方がいいという人もいるかもしれないけれど、自分の場合は暇な休日の2時間を使うだけと考えると割のいいアルバイト。

ダルマジャッキの部分をうまくフロアジャッキで代替できたりするともっと楽になるんだけどなぁ・・・今後の課題としよう。

今年で最後のつもりのスタッドレスタイヤを外すのが楽しみだ。

「ホイールからタイヤをDIYで外した方法 16インチ 265/70R16」への2件のフィードバック

  1. タイヤ外しお疲れ様でした。
    ビードカットしてからのタイヤ外しは楽チンそうですね~
    ビード落しですが、落とし辛い方から先に落とすと少しは楽なのかな~と思います。
    破棄前提というお話でも良いですか。
    ビード落し後、サイドウォールの厚みの少ない部分を表側と裏側をカッター等で一周切ります。
    表側のビードは捲りやすいので裏側のみカットでも良さそうです。
    カッターの刃がゴムに食い込むので切り口を広げるようにハンマーの柄などを差し込むと切りやすくなります。カッターの刃は新品が良いと思います。
    タイヤがカポッと外せます。
    あとは、表側と裏側のビード捲りとなります。
    こんな荒業も楽しいですよ。

    1. 確かに、ゴム一周切るとさらに簡単になりますね!
      気が付きませんでした。

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