まえおき
復刻ランクル70の販売が決定したと聞いたとき、まずガクっとしたのはバンがオーバーフェンダー付きのワイドボディということ。
なんでメガウェブに展示している中近東仕様そのままナローボディで出してくれないのか、それが一番の残念ポイントだった。
この中近東仕様のが、どうも生まれた動物が最初に見たものを親と思いこむかのように、自分の中のランクル70の理想の姿として脳裏にきざまれてしまったようだ。
それでも10年近く念仏のように唱え、願い続けたランクル70の販売が決定されたのだから、買うしかないということは決まっていたので、ディーラーに新車登録前にナローにしてもらえないか相談したがNG。
それならば納車後すぐに、ナロー化しようと思ったのだけれど、構造変更してしまうと、最初の車検期間2年を捨てることになり、すぐに1年車検になってしまうと聞いて、それも一度は断念。
せめて気を紛らわすべくJAOSのブラックホイールをセットして、ヌリオヤジと化してバンパー、フロントグリルをブラック塗装して、何とか満足しようとし続けてきたのが、納車になった12月23日からの2か月間。
そして、先日、オーバーフェンダーを傷つけて塗装する記事を書いたとき、「そのままナロー化するのかと」というコメントをいただいたことがあり、「ほんとだな、なんでこの好きでもないオーバーフェンダーをせっせと塗装してるんだろ」という思いがムクムクッと膨らんできた。
そういう経過を経て、先週末、突然、「ええいっ、ままよ!」ということで再販ランクル70ナロー化決定。
目指せ!中近東仕様?オーストラリア仕様?
せっかく2年ある車検期間(構造変更を含めると、新車時の車検期間までの間に、2回車検を受けることになる)を捨てるのがもったいないとか、2年分納付した重量税の24,600円のうち、まだ2か月しか経過していないのがもったいない(還付されない)とか、そんなことを気にしていて、せっかく10年来の夢が現実のものとなって手にしたランクル70を不本意なワイドボディの姿で乗っている2年間に何かあったら(縁起でもないし、大袈裟だけど・・・)どうするのか。
標準ボディーの棺桶に入っても全くうれしかない。
ダマ(非公認状態)でナローにして、2年後に構造変更という手がないわけではないけれど、違法改造状態で何かあれば、それを理由に不利益を被る可能性だってあるのだから、どうせやるなら後ろめたさゼロでやりたい。
ということで、愛車再販ランクル70のナロー化、構造変更手続きをさっさと済ませることにする。
もう悩みは微塵もない!!
ナロー化の手順は、以下のとおり。
1 ナロー対応のホイールとタイヤを装着
2 オーバーフェンダーを外す(穴は仮処理)
3 構造変更手続き
4 オーバーフェンダーの穴の最終処理
改めて考えると、この手順だと、2から3に向かう間は違法改造状態となるのか?今回はこれでやってしまった。
ちなみに4は後日やる予定。
ナロー対応のホイールとタイヤを装着
カッコよくて、お値段のはる復刻ランクル70のディーラーオプションのJAOSのブラックホイールを装着中のワイドな愛車。
これを同じく復刻ランクル70ピックアップのテッチンホイールとタイヤに交換する。
ちなみに、こちらはヤフオクで5本セット85000円。
さすがに、正面はちょっと貧弱な感じになるなぁ。上半身がでかくて足の細い曙状態?
ハブナットは最初、再販ランクル70バンの純正のものでいいかと思って付けていたのだけれど(いいはずない。)、ちょっと出かけたときに何やらカンカンカンカン、という金属音が車内にひびく。
どうやら、テッチンでは不要で遊んでしまうワッシャーが音を奏でているようだ。
そんなわけで、すぐに社外品のナットを購入。せっかくなのでブラックにしておいた。
オーバーフェンダーを外す(穴は仮処理)
次はいよいよにっくき白ナマコを取り外す。
(オバフェンファンの方、すみません。寛大な気持ちで読むか、他の記事へ移動していただくか・・・すみません)
リアのオーバーフェンダーを外す
まずはリアを外したけれど、リアはボルトを外すだけでナマコは簡単に外れる。
(マッドガードはトルクスレンチが必要。フロントも同じ。)
そして、問題は車体に残るリベットで固定された黒い金具。
リベットなので、壊す以外に外す方法はない。
ここまで来たら迷うことはないので、遠慮なくドリルでど突き倒す。
ちなみにドリルは直径4.5mmがいい感じだった。
外した姿がこちら。
穴は5mm程度の丸穴なので、ボルトを突っ込んでおくこともできそうな感じだ。
フロントのオーバーフェンダーを外す
お次はフロントのナマコを処理する。
フロントは見えているボルトを外して、さらに見えているプラスチックのリベットを2つドリルで壊してやる。
それでも外れないのは、中にクリップが8個くらいあって、それはもう無理やり引っ張るしかない。
そして、引っ張ると、3個位は壊れず、他は全て壊れて外れた。
写真で見るブルーとかオレンジがそれ。
フロントの穴は大きくて、四角いので処理がやっかいだ。
とりあえず、フロントもリアもどう処理するか、先送りにして、ひとまずカーラッピングフィルムを小さくカットしたものを貼っておくことにした。
高級品なので、耐久性、接着力とも問題なし。
へたするとこのまま・・・・てことはないか。
それにしてもこんな無惨な姿の再販ランクル70は日本中探してもないのではないだろうか…
さらば白ナマコ。
構造変更手続き
さぁ、こうなると、さっさと構造変更して公認ナローバンにしたい。
そんなわけで、平日の今日、時間をとってユーザー車検での構造変更手続きに行ってきた。
ユーザー車検の細かい情報は別途紹介するので、ここでは割愛。
受付の人と
「車検期間、2年捨てることになるけど、いいの?」
「構造変更、2年しないのはダメなんですよね?」
「そうなんだよね」
なんていう不毛な会話をしたりもしたけれど、重量税12300円、手数料(印紙)2100円、OCR書類代20円を支払って、手続きしてライン検査をすると、あっという間に新しい車検証を手にした。
全幅は1870mmから1750mmに縮小。
おしい!あと5mmでプリウスαと同じだったのに。
再販ランクル70のピックアップが1770mmであろうと、そんなのは関係ない。
検査官2人がメジャーで測った結果なので、これが正解。ここでは検査官が全てだ。
スポーツの審判と同じ。その人が「こう」と言えば「こう」だ。
かくして、平成28年12月まであった車検期間は平成28年2月に短縮。
車検を受けて車検期間が短くなるなんて、前代未聞じゃないのか?
自己満足は承知の上。それでもこの姿を拝めば重量税も、車検期間もどうでもいい。
何をやってもイマイチ、満足できなかったのは結局これが原因だった。
ピックアップへの強烈な憧れも少し落ち着いたかも。
もう他のことはどうでも、とは言わないまでも、少しペースダウンできそうだ。
あとは無数にあいた穴。リアはリベットかボルトで塞ぐだけに決定。
フロントは穴がでかいので、どうするか。
オートバックスで板金の見積もりをとったらフロントだけで10万強。
その程度で綺麗になるのならいいかな、という気もしたのだが地元の板金業者に見積もりをお願いしたら、どうしてもやりたければ、できるけれども、純正の高品質の塗装を剥がしてしまうのはもったいないので、我慢できるのなら穴だけを塞ぐ方法を考えたほうがいいのでは、という話だった。
確かに、この状態まで来てしまうと、もう、今更綺麗に板金塗装することに特に魅力は感じないなぁ。
とりあえず数日は今のままで考えてみよう。