前回の記事で途中になっていた2度目のタイヤ&ホイール手組みの続き。
エアーバルブ 交換
前回は取り敢えず、ホイールにタイヤをはめるところまでは出来て、最難関は超えたと安堵したものの、エアーバルブ が壊れてて、空気が全然入らなかったので中断。
エアーバルブ の交換は今思うと、ホイールにタイヤをはめる前にやっておく基本動作だけれど、前回、何の問題もなくクリアしていたため、エアーバルブ の事など、全く眼中になし。
ホイールの裏側から外す必要があるなら無理だと思ったけれど、幸いにもアウトサイドバルブ(勿論初耳)という、ホイールの外側からナットを締めるタイプだったので、ビードを少し押し下げて、隙間から指を入れるだけ外せたので、交換は何とかなりそう。
となると、1度も買ったことのないエアーバルブ を買う必要がある。
最初はよく分からないので、ラグナ純正のものをオーダーしようとしたのだけれど、ネットで探すと、ピッタリサイズの汎用品を発見したので、直ぐにオーダー。
値段はラグナだと1つ800円だが、汎用品はその半額以下。
そして、ホイールバルブが到着。
無事交換が完了。
ビード切れ対応
実は前回の作業の途中、ビードの一部がポロッと取れていた。
大き目に見ても高さ3mm×幅7mm程度のものだったので、汗ダク作業を早く切り上げたい一心で無視していたのだけれど、ホイールバルブ注文後、色々調べるうちに、それがいわゆるビード切れってもので、エア漏れの原因にもなるという事を知った。
↑矢印さんに相談したところ、タイヤ屋さんに聞いてくれて、欠損の大きさ次第だが、問題ないかもしれないし、ビードを上げて、もしエアがもれるようなら、ビードシーラーなるものを塗布すれば解決する事もある、とのこと。
なるほど、そんな方法があるなら、是非、と思ったものの、下手にビードか上がった後にチョロチョロエア漏れするのが最悪。
プロならば一度ビードを上げても、ビードを落としてやり直しができるかもしれないけれど、前回の手組みで、ビードを落とす大変さを経験した。
この硬いBFgoodrichをビード落としするのは無理と判断。
一度は問題箇所を見失ったけれど、ホイールとタイヤの隙間から指を入れてビードを指先で触って場所を特定できたので、最初からビードシーラーを塗布しておくことにして、早速、ネットで注文。
マルニ工業 マルニビートシーラー 200cc 60121 |
プロ御用達のアイテムが素人でも簡単に買える便利な世の中だ。
ビードシーラーはゴム状パテのようなものなので、ビードが欠けた部分を脱脂して、たっぷりと塗ったら15分位乾燥させる。
あとは普通にビードワックスを塗ってビードを上げるだけ。
最後の砦 ラバーリング
今度こそ!とエアーコンプレッサーを使って空気を注入。
と思ったら・・・
シューシューいうばかりで、ちっともエアが溜まる様子がない。
おかしいな、とよくよくホイールとタイヤの境目を見ると、隙間だらけ。
コリャ空気が溜まるはずがない。
前回のスタッドレスを手組みした時は全然こんな事なかったんだけど、
エアーバルブ 交換のためにビードを押し下げたのが悪かったのか、タイヤかホイールの形状のせいなのか?
体重をかけて押し付けて隙間を無くそうとしたり、ラチェットベルトでタイヤを締め上げてみたり、手を尽くすも全然ダメ。
どうしたものかとネットで調べると、またもお助けアイテム発見。
ネットって、凄い。
まるでドラえもんの四次元ポケット。
なんと、こういう時のために、ラバーリング なるものがあるらしい。
ホイールの内側になる方の、タイヤとホイールの間にこのラバーリング をはめると、タイヤとホイールに密着して内側の隙間を無くすとともに、ホイール外側にタイヤを押し出して、外側の隙間も無くなるという優れもの。
溺れる者は藁にもすがる。
というわけで迷う事なく注文。
TIPTOP(チップトップ) ラバーリング 16inch RL-16 – |
そして、商品が到着。
ただのゴムの輪っかだけど、コイツが頼みの綱。
3度目の正直目指してラバーリング を装着。
ネットで調べたとき、ビードが上がった後にニュルニュルと外れてくるように、リングにもビードワックスを塗ると書いている人がいたので、まねしてたっぷりと塗布?
そして、いざ空気注入。
すると、あれほどシューシューとエアが漏れていた隙間が塞がって、見事にエアが溜まっていく。
ビードが徐々に上がってきて、これは一発ぇ行くか?と思ったとき、ブリッと音がして、シュー、とエア漏れ開始。
万事休す、ラバーリング を使ってもダメなのか!と焦りながら、ホイールの内側を見ると、ラバーリング の一部がエアで押し出されたようで、一部が脱腸状態。
なんで、こうもスムーズにいかないんだろう、と汗ダクになりながら、リングを押し込んでもう一度トライ。
しかし、何度やっても飛び出してくる。
飛び出さないようにするには、ラバーリング の滑りを悪くするしかないので、先程たっぷり塗布したビードワックスをペーパタオルで拭き取る。
合わせてリムに付いたビードワックスも軽く拭き取る。
そして再度エア注入。
すると今度は、ラバーリング が飛び出さないまま、かなり良いところまでビードが上昇。
そして、ついに待ちに待ったあの音。
「バンッ」
ここまで長く険しい道のりだったけれど、ようやくゴールが見えた。
前にスタッドレスを自転車用シュコシュコポンプで手組みしたときは、片側ずつバンッ、を繰り返したので、何も考えず、そのまま続けるけれど、次のバンッがいつまでもない。
おかしいなぁ、と内側をみると、既にビードは上がりきった状態で、ラバーリング は半分飛び出して、半分がビードとホイールに挟まった状態。
ラバーリング がこれ以上勝手に出て来る様子はないので、力ずくで引っ張って外す。
これでようやく一本が完成。
後でエア漏れチェックするため、空気圧を350kpaまで上げて置いておく。
残りの3本もラバーリング には少し手を焼いた。
2本目、ラバーリング にビードワックスを塗らずにやってみたら、一発でビード上げできたものの、今度はラバーリング が挟まったままはずれなくなって、無理に引っ張って少し破けてしまったので、止む無くエアーを抜いてはずしたし、
3本目、4本目は、少しビードワックスを普通に塗布して、軽くペーパータオルで拭き取ってからやってみたところ、一度は途中で飛び出したものの、押し込んでやり直したら無事ビード上げ成功。ビードが上がった後、半分くらい飛び出したところを持って引っ張ると、外す事ができた。
結局のところ、ラバーリング は少しだけビードワックスを塗って使うのが良さそう。
ワックスが足りなくてビードとタイヤに挟まったままになっても空気圧を落としてあげれば、ビード付近のタイヤを踏んで押し下げて外せるので大きな問題はない。
エア漏れチェック
そして手組最後の難関。
リム付近に石鹸水(カーシャンプー)を張って泡立ち=エア漏れがないかチェックする。
中古ホイールやタイヤの場合、特にだと思うけれど、リムやビードにゴミなどが付着していると、ビードとリムの密着の妨げになり、エア漏れする場合がある。
スタッドレスを手組した際は、一ヶ所それが原因でエア漏れがあり、一度ビードを落としてリムとビードを掃除して、再度ビード上げという素人には厳しい作業を余儀なくされてしまった。
今回は、もしエア漏れしたらショップに頼ると決めていたけれど、そうならないように、事前のリム掃除(サンドペーパーがけ)、ビード掃除はかなり力を入れてやっていた。
緊張の瞬間。
完成
結局、波乱万丈、七転八倒、何もスムーズに進まないながらも、何とか2度目の手組み終了。
ラグナザイジックス&BFgoodrichのタイヤ&ホイール4本セットが完成。
でも、車体はシュノーケル装着のためRVパークに預けているので、実装まではしばしお預け。
楽しみだなぁ〜
途中、的確なアドバイスを下さった↑矢印さん、ありがとうございました。
ショップに頼めば一本2,3千円、1,2時間の作業と考えたときに、割りに合うのかは微妙。
ましてや今回はラバーリング(4000円位)、ビードシーラー(1500円位)も買ったので、微妙というより割にあってない可能性大。
それでも完成したときの喜びは何物にも代えがたいし、難所を乗り越えた経験はプライスレス!
手組み、最高!
お疲れ様でした。
ままならないですね・・・こちらでは鉄チンなのでサビとの闘いが入ります。定期的にバラさないと非常に苦戦する事も有ります。
ビード上げに締め上げが効きませんでしたか、すみません余計な手間を掛けさせて。4x4Magの記事なのでイクかなと思っていたのですが。
チューブだと噛み込みが無ければ大体上がりますけど、サビ等で引っ掛かる事も有って潤滑スプレーと打撃による衝撃を利用する事も試みますが、色々な所を色々な角度で叩くのでお勧めできないやり方。
費用対効果的には苦労と追加出費ばかりですが、しかし自力でリカバリーできるスキルはかなりレベルアップされたかと思います。特にチューブレスは経験があまり無いので羨ましいと感じます。
とても暑いのでご注意下さい。
hzj79mnuさん
コメントありがとうございます。
締め上げは、ビード上げというよりは、隙間対策で使ってみただけなので、ビード上げそのものへの効果は分かりませんでした。
今回はラバーリングで隙間がなくなってしまえば、エアーコンプレッサー&ビードワックスですんなりと上がってしまった感じなので。
でも、ネットではビードが上がらない、という情報は多いので、将来的に使ってみる場面はあるかな、と思います。しばらくはやりたくないですが・・・
硬いタイヤなので、空気圧がある程度高くなると、タイヤ自信のビードを上げる力も結構なものなのかなぁ、などと素人ながらに思いました。
しかし、よくもまぁ、これだけすんなりいかないものだと感心しましたが、リカバリーの経験は何物にも代えがたいので、よしとします。