ランクル70のウインチ初体験

ランクル70のウインチ初体験!ヘッポコ卒業への第一歩?

ヘッポコ管理人のランクル70には一応、純正ウインチが搭載されている。

ランクル70のウインチ

自慢じゃないけど、もちろん、ちゃんと使った経験なんかない。

そんな中で得た北軽井沢ナチュラルパークでのスノーアタックの機会。

ここぞとばかりつい最近、砂浜でスタックした経験から慌てて買いそろえたウインチ関連グッズを積んで出発。

今までならアウトドアパークブロンコに行っても、RVパークのスノーチャレンジに行っても、スタックだけはしたくない一心で無難に必死に走行。

でも、それって意味ない?とようやく気が付いた。

 

経験豊富で色々教えてくれる先輩がいて、いざとなれば助けてもらえる。

そんな恵まれた環境ならば、思い切って遊んで、助け助けられる練習だってしておくべきじゃないかと。

そんな気持ちで行ったせいかどうか・・・

皆が思い思いのルートを走って楽しむ中、ふと、ここから、あっちに行けるんじゃないか、というルートが目についた。

V字の谷を横切るようなルート。

ランクル70でスノーアタックin北軽井沢ナチュラルパーク

下りが結構角度があるのでちょっと難しそう。誰も走ってないけど、素人目には案外行けそうに見える。

ヘッポコのくせに不幸なことに持ち合わせた無謀な好奇心がムクムクとわいてきた。

近くにいた皆さんに、ここは走れるかな、と相談して一緒に見てもらうと、何とか行けるんじゃないか、という結論。

ならば挑戦あるのみと愛車再販ランクル70とともに突撃。

ランクル70で軽井沢ナチュラルパーク4
乱丸さん、既に笑ってる?もしかして・・・

そして、急な斜面を下って、登りにさしかかろうかというとき、車が止まった。

ランクル70で軽井沢ナチュラルパーク4

あら?と思って外の皆さんの様子を見ると、リアバンパーの方に向かっていそいそと移動。

ランクル70で軽井沢ナチュラルパーク4

自分もV字の谷の上で止まったために、部分的に20インチアップくらいになった運転席から降りて行ってみる。

すると、右のリアバンパーが土の斜面に押し付けられる感じになって引っかかっていて、左リアタイヤは完全に宙に浮いている状態。

ランクル70でスノーアタックin北軽井沢ナチュラルパークはまった2
情けない顔で浮かぶリアタイヤを覗き込む管理人

かろうじて3輪は接地しているものの、無理に動いたらバンパーが押し上げられて、ボディーもやってしまいそう。

大したことなさそうに見えた場所なのに、実際車をはめてみると、よくこんなトコ走ろうとしたなぁ、という感じ。

自分の感覚なんて、どれほど当てにならない危なっかしいものかよく分かる。

つい先日、ブロンコでもげたリフレクターを付けたり、再塗装したりしたばっかりなのに・・・

自分だけだったらバンパーは諦めて前に進んでみてしまうところ。

でも、その場に集まってくれた皆さんの意見を聞いていると、それは危険で無謀な行為だと分かり・・・

危険と損傷を最小限にするためには前に進むべきか、ウインチで後ろに引き上げてもらうべきか、どうしたものか、しばし皆さんと相談。

まるで皆でクイズを解いているような感じが新鮮。

あのブロンコで大暴れしているだけに見えたジムニー軍団もこういう感じを楽しんでたのかなぁ?

とりあえず、リアバンパーをどうにか土の斜面から離す方法を模索した結果、フロントタイヤを右側に切ってみる、という結論に。

実行してみると、確かに少しリアバンパーが離れる方向に動いた。

タイヤの角度を変えるだけでもボディは結構動くんだ、と驚き。

さらに少し前進してみたけれど、やはりまだ先の谷は深いので、前進すれば再びバンパーが接地する可能性がありそう。

すると、今度は、牛屋さんから、タイヤの下にものを入れて地盤を嵩上げしてはどうかという提案。

なるほど、地面を作るのか、勉強になる。

そして、牛屋さんのオレンジ色の頼もしいサンドラダーが登場。

薄い樹脂製に見えるのに、このあとランクル70 が乗ってもビクともしてなかったから、スゴイ。

そして、さらに嵩上げするために、乱丸さんから、麻袋入りのチェーンを挟むという提案。

おぉ!それ、先日、砂浜スタックからの脱出方法を調べた時に出てきたやつじゃん!ここでそれを出してくるとは、流石すぎる!と感動。

それなら自分も持ってるぞと、麻袋入りの未使用新品チェーンを出してタイヤの下へ。

ランクル70でスノーアタックin北軽井沢ナチュラルパークはまった3

まさか最初の使い方がこれとは、恐るべし、オフロード。

乱丸さんも同じくチェーンを出してくれて二つになった。

さらに牛屋さんのタイヤ止めも加わり、かなり頼もしい状態に。

このとき、牛屋さんがバンパーの下にラバーマットを挟んでいてくれたお陰で、予想したよりはるかに少ない傷で済んだ。

牛屋さん、思いやりマット、感動しました。本当にありがとうございました!

そして、ここでようやく宝の持ち腐れ、猫に小判、ヘッポコにウインチの登場。

この地盤嵩上げ状態で前方にある木をアンカーにしてウインチで牽引する。

持参していたツリートランクプロテクターを前方にある2本の木にかける。

076ランクル70でスノーアタックin北軽井沢ナチュラルパーク

こういう時は2本の木を効かせるため、ツリートランクプロテクターを八の字にかけるのだと教えてもらう。

なるほど~

そして、次にこれも持参していたシャックルを持ち出してセット。

074ランクル70でスノーアタックin北軽井沢ナチュラルパーク

しかし、やっぱり中華製格安牽引ロープのおまけのシャックルでは大きさが不十分でウインチのフックが外れやすいとのことで、ゼンさんがシャックルを持ってきて貸してくれた。

ちゃんとしたものでないと、牽引した際に、ネジが外れなくなってしまうこともあるらしい。

075ランクル70でスノーアタックin北軽井沢ナチュラルパーク

後で話を伺ったところ、これは廃盤になってしまったハシケン(橋研)の貴重なシャックルとのこと。

ハシケンシャックル
ゼンさんのハシケンシャックルとS字フック

物静かなゼンさんだけれど、終始冷静に的確なアドバイスをくれて本当に有難かった。

シャックルにワイヤーもかけて、準備万端。

さぁ、引くか、となったけれど、ヘッポコ素人の自分は、ウインチ操作しながら、車も前進させないといけないのではないかと思っていたので、ちゃんと出来るか不安が・・・

牛屋さんにやり方を聞くと、ウインチの力で上がるので、車自体はニュートラル状態で良く、必要なときにブレーキを踏めばいいだけとのこと。

ランクル70でスノーアタックin北軽井沢ナチュラルパーク教えてもらってる
牛屋さんからレクチャーを受けているところ

こうなって始めて知る、何から何までホントに分かってなかったんだなぁ〜、とビックリ。

さて、これで本当の準備万端、牽引開始。

リモコンのスイッチを「IN」方向に倒すと、ゆっくりと重たいランクル70 が斜面を登り始める。

ウインチ、すげぇ~

少し引いたところで、リアバンパーが無事、地面から離れて安全地帯に脱出。

081ランクル70でスノーアタックin北軽井沢ナチュラルパーク

これであとは上に上がるだけ。

取り敢えず、アンカーの木のかなり近くまでまっすぐに上がり、牛屋さんのウインチワイヤーマジックで左方向に旋回。

今度はアンカーを斜面上方の立木に替えて、再度ウインチング。

ランクル70でスノーアタックin北軽井沢ナチュラルパーク1000

そうしてようやく危機的状況から、ほぼ無傷で脱出。

↑3倍速にしてます。

皆さんの優しさと知恵と道具とアイディア、そして愛車再販ランクル70 の頼もしいウインチのお陰。

帰宅後は感謝の気持ちを込めてワイヤーを洗浄して、家にあったKURE 5-56DXを吹いておいた。

牛屋さんとゼンさんから、ワイヤーのメンテナンスにはモリブデンの入った潤滑剤がいいと教えてもらったので、近々用意しようと思う。

あまり呑気な態度だと、オフロードなめんな!と怒られそうだけど、いい経験させてもらった。

ヘッポコ脱出への第一歩になるかな?

「ランクル70のウインチ初体験!ヘッポコ卒業への第一歩?」への4件のフィードバック

  1. ウィンチングと引っ張りでもっともご注意いただく事、ブレーキです。
    移動に成功したら、暴走しないようにしないと怖いです。下手をするとパーキングワイヤーの破断に気付ていないとか・・・。
    ちょっと古い雑誌のオフローディングの経験記事でも有りますし、特殊環境下(ゼブラ模様のランクル40)ですが自分の経験でも色々と。
    また、某動画サイトでも楽しめて役に立ちそうな投稿が観れます。

    1. hzj70mnu さん
      こんにちは。ブレーキですね、気をつけます。
      次はいつになるかわかりませんが、少しずつ経験していければと思います。

  2. 期待と想像の遥か上を超えて下さいましたね!
    YPさんにも負けないくらいのチャレンジ精神を見せて頂きました。
    管理人さん最高です!

    1. 乱丸さん
      こんにちは。
      編集しながら動画を見ていたら、乱丸さんの表情は最初から何かを予想していたような気が・・・
      路面の凸凹ばかりでなく、周囲の人の表情観察も大切だと勉強になりましたよ。
      お誘いいただいたお陰でとても楽しく、望んでいた状況をタイムリーに経験できました。カッコいいもみ出しも教えてもらいましたし、ホントにありがとうございました。
      またよろしくお願いします。

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