ヒッチキャリアに関する予備知識を一通り得たところで、いよいよ実際に愛車再販ランクル70にヒッチキャリアを装着する。
検討の結果、純正リアバンパーに埋め込まれている灯火類(車幅灯、ブレーキランプ、ウィンカー)の視認性をしっかり確保することが必要となったので、以下のように対策してみた。
実際の作業手順は以下のとおり。
テールランプを用意
ヒッチキャリアに装着するテールランプをどうしようかと考えて、Amazonなどで色々探したけれど、レビューを見ると信用度がイマイチなものが多い。
特に照度不足というコメントが多いのが気になるところ。
パッと思いつきでランクル70ピックアップのテールランプが良さそうかなと思ったのだけれど、純正品は高そうだなぁ、と思いながらググっていると社外品の純正交換タイプのものが売っていた。
LEDでもないし、純正交換用なら照度も大丈夫だろうということで、こちらに決定し、調達。
バックランプ(後退灯)はダミーテールの2つで足りるので、不要だけれど、一応使えるように配線だけはしておくことにする。
テールランプの防水加工
防水処理はされてないとのことなので、まずは届いたところで適当に防水加工を施す。
ケースの淵は自己融着ブチルテープを回した上からビニールテープで保護。
電球の根元部分の配線露出部分も同様に保護して、さらに金属が露出している部分はシリコンコーキングで養生しておいた。
ランプに固定用ステー装着
テールランプをヒッチキャリアに取り付ける方法としては、ステンレス製のステー(トラスコジョイント金具24型Lステンレス)とボルトを使用。
もともとテールランプに付いているボルトをステンレスの物に交換しつつ、下側の2本は延長して、ステーを固定できるようにした。
ステーはそのままでは一部テールランプ本体と干渉したので、少しカット加工しておいた。
これでテールランプ固定のための加工は完了。
車内からの配線取り出し
今回のヒッチキャリアへのテールランプ設置に際して必要な配線を車両側から取り出す。
以前、4灯化するためにテールランプ、ブレーキの配線は取り出していた。バックランプの配線はバックカメラ用に取り出している配線から分岐。
ということで、今回新たに取り出したのはウィンカー左右。これにアース線があればOK。
この配線を外に出すルートとしては、荷室のカーペット下にあった穴。
ゴムの蓋を外して配線を通して、ブチルテープとビニールテープを使って防水処理をしておく。
リアバンパー裏のスペースを通して、ヒッチキャリアに繋ぎやすい場所に引き回す。
その上で、配線を左右のテールランプに繋げるように分岐させて、コルゲートチューブ、ビニールテープ、熱収縮チューブを使って養生。
テールランプと車両側配線の接続
車両側からの配線をテールランプに繋ぐ部分は、グレーのコネクターが付いていたけれど、防水じゃないようなので、取り外して、防水仕様のコネクター(住友電装防水コネクタFRS6P-SET)に交換しておいた。
これで完成、と思ったものの、これだと、ヒッチキャリア非装着時、車両側に長い無駄な配線を格納しておかないといけない。
これじゃダメだ、ということで、バンパー下辺りにコネクター(住友090型防水HW)を追加。
最終的には3分割の配線になった。
テールランプ固定と点灯チェック
いよいよヒッチキャリア装着プロジェクトもゴール間近。
テールランプに装着したステンレスのステーをボルト&緩み止めナット、アルミステーを使ってヒッチキャリアに固定する。
ヒッチキャリアに元から開いている穴を使用することで本体の加工が必要なかったのは助かった。
こうしてみると、ステーを取り付けているテールランプのプラスチック部分2ヶ所の破損だけが怖い感じ。
※最終的に配線はキャリア裏面を通します。
ここは追々、ステーを追加するなどして補強した方が良さそうだ。
少し課題は残るものの、この状態で点灯チェックをするとバッチリ点灯。
これなら取り敢えず灯火類のことで文句は言われまい。
荷物を積んでキャンプへGO
完成したヒッチキャリア、荷物を積む際は、やはりバラバラ飛んでいかないようにケースやバッグに入れて、まとめて積む方が無難そう。
というわけで、Amazonでキャリア積載用の防水バッグ(Amazonベーシック ヒッチラックカーゴキャリーバッグ ブラック )を購入。
ちょうど秋の早川町オートキャンプ場に行くタイミングに間に合ったので、バッグにテント、タープ、チェアなどのキャンプ用品を積んでみた。
道中購入した匂いの強い漬物や、木炭も積むことが出来て、便利さ満喫。
不馴れなファミリーキャンプということもあり、毎度引っ越しのような大量の家財道工を持っての移動となるため、前回などは荷室が満タンで後ろも見えない状態だったのだけれど、今回はかなり改善して後方視界もなんとか確保。
かなり助かった。
積載時、ナンバーが隠れ無いように右側に寄せて載せるので、どうしても右側に傾くのが玉に瑕かな。
まとめ
結局、テールランプやら、コネクターやら、そこそこ追加投資しちゃったし、なんせどうしたものかと考えたり、調べたり、工事したり、かなりの時間も費やしてしまった。
途中、ルーフラックで良かったんじゃね?という言葉が何度も頭をよぎったけれど、いざ完成してみるとやっぱり低い位置に重いものを積載できるのは便利。
とりあえず、早川町オートキャンプ場往復は、警察に呼び止められることもなく、無事走破。
ちなみに、ここまで長文でゴニャゴニャと書いてきたけれど、今回の早川町への移動中に見かけたヒッチキャリアを装着した車(ランクル70、80)なんかはナンバーも見えなけりゃ、灯火類も全く見えず状態。実際のところはそんなもんなんでしょう。
これからは粗大ゴミや汚れもの運搬も車内養生&清掃の必要なし。街乗りにとっては地味にそんなことが有難い。
何だか綺麗に収まっていていい感じですね!
装着するとこんな感じになるのかぁ
確かに、汚れてもいいものや既に汚れているものなんかは、これがあるとラクだと思います。
ゴミ捨て場のある所は良いですが、ゴミ持ち帰りのところなどは、ゴミの搭載に気を使いますしね。
座る狼さん
コメントありがとうございます。
安全対策は面倒でしたが、ここまでやってしまえば後は便利なだけ。なかなかの使い勝手ですよ。
管理人さま
ヒッチキャリア良いですねー。
巷の無名品とは違ってとても作りがしっかりしていそうですね。
自分も中古を物色してるんですがなかなか良いのに出会えないです。ルーフキャリアにトレーラーはありますが、手軽に自転車を運びたいと思ってまして。
大変参考になります。ご紹介ありがとうございました。
青島さん
コメントありがとうございます。
トレーラーがあっても、ヒッチキャリアが欲しいって思うんですねぇ。
やっぱり手軽さは魅力ですね。