まえおき
実家のジムニーシエラが半導体不足で納期が早まるという想定外×2の事情で、11月20日にめでたく納車となった。
最上級グレード(JC)ということもあり、クルコン、ステアリングスイッチ、セーフティサポート、本革ステアリングなどなど、ランクル70と比べると、至れり尽くせりの豪華絢爛最新装備。
とはいえ、ナビのオプション装備はもったいないということで、オーディオレス仕様。
というわけで、納車直後にDIYでカーナビを装着したのでその記録記事。
ランクル70研究所なのに何でジムニー?と思われるのも至極当然。少しネタが集まったら独立も検討するので悪しからず。
カーナビ選び
自分としてはスマホやタブレットの地図の方が最新で、近頃はルート案内機能も進歩しているので、今更カーナビなんか要らないでしょ、と思っていたのだけれど・・・
父親曰く、何気なく近道を探したりする際にはやはりカーナビがある方が便利だとのこと。
確かにネット回線の繋がったタブレットを常に取り付けておくようなことでもしなければ、いちいちスマホやタブレット操作しないといけなくなる。
高齢者でもあり、やはり操作は少なくしておく方が無難そう。
ということで父親がシンプルでいいからと選んだのがパナソニックのエントリーモデルCN-E330D。
パナソニック 7型ワイド カーナビ ストラーダ CN-E330D ワンセグ/Bluetooth/2021年度版 |
市価5万円程度とカーナビとしてはお手頃だし、テレビがワンセグでよいと割り切って地図とブルートゥースが使えればというニーズは十分に満たす。
用意するもの
今回のカーナビのDIY取り付けに際して用意しておいたものは以下の通り。
内装剥がし | オーディオパネルなど内装を分解する際にあると、傷付けずに作業できるので便利 | |
シリコンオフ |
GPSアンテナなどテープで固定するものがある際に接着面の油脂取りに使用 |
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結束バンド |
余分な配線をまとめたり、既設配線にナビ配線を固定する際に使用 |
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養生テープ |
作業する部位の周辺を傷付けないように養生するために使用 | |
エーモン オーディオ・ナビゲーション取付キット スズキ車用 S-2484 |
車両側配線とナビ側配線の間に取り付けることで配線の接続作業が簡単になる。メーカー、車種毎に販売されている | |
エーモン ターミナルセット(中) 電工ペンチ付 配線ガイド(フレックスタイプ) セット買 |
配線の接続、加工にあると便利 |
養生
まずはオーディオパネル周辺の、作業時に傷付けてしまいそうな部分を養生テープで保護。
以前は少しでも早く取り付けたい一心で、ろくに養生もせずに作業していたけれど、作業後に思いがけない場所に大きな傷がついているのを発見してがっかりしたこともしばしば。
最近は「急いては事を仕損じる」「急がば回れ」を肝に銘じるよう努力している。
オーディオパネル取外し
ジムニーシエラのオーディオパネルを外すには、まずはパネル下のバー状のパネルを取外す必要がある。
クリップとツメで固定されていて、引っ張る程度では外れない。
しかし、内装剥がしを下側から差し込んで少しコジッてやると、下側から簡単に浮き上がってきて、外す事ができる。
これが外れると、ネジ(+)が2つ見えるのでドライバーで外す。
全体的にジムニーシエラの内装の樹脂パネルは、ランクル70より分厚くてしっかりしている上、クリップやツメの数も多い印象。必然的に外す際はランクル70より手間がかかった。
次にオーディオパネルの上部側端付近を内装剥がしでコジると少し浮き上がるので、そこを手掛かりに手前に引くとパネルが外れる。
外したパネルにはナビ取付に使用するハーネス等が取り付けてあるので、それを外せばオーディオパネルの取外しは完了。
なお、水色の方のハーネスは固くて外しにくかった。
画像では分かりにくいけれど、ランクル70と違い、ナビ裏になる部分は結構スペースが空いているので、ランクル70のように配線の収納に苦労することはない。
外したパネルにはナビ本体の車両への固定に使用するステーが取付てあるので、ネジ(+)を外して取外しておく。
グローブボックス取り外し
GPSアンテナ、地デジ(ワンセグ)アンテナは助手席側ダッシュボード上に引き回すので、ナビへの接続ルートはグローブボックス裏になる。
そこで、予めグローブボックスを外しておく。
ランクル70のグローブボックスと同じ構造で、左右側面上部に小さな突起が付いていて、内側に押すようにして、両サイドの壁を避けて引き出す。
ランクル70は簡単に外れるのだけれど、ジムニーは全体的に樹脂パーツが分厚い(または固い)ので、これが結構大変。
今思えば、こすれるところにシリコンスプレーでも吹いておけば楽にできたかもしれないけれど、思いつかなかったため、とにかく力ずくで、悶絶の末になんとかクリア。
そして、グローブボックスの裏側には配線を仕舞うのに最適な広い空間がある。
キット配線を使って配線接続
社外品のカーナビを取り付ける際、あると便利なのが取付けキット。
車両側のハーネスなどの配線と、社外ナビの配線の間に取付けることで、配線の接続がとても簡単になる。
昔はどの配線がどの配線に対応しているか、確認してはギボシ加工して配線したりして大変だったもんだけど、3000円も出せばこんな便利なものがある、いい時代だ。
まずは車両側のハーネスなどに取付けキットのオーディオハーネス、アンテナ変換コード、車速配線カプラーを取り付ける。
これはあっという間に終了。
続いて、ナビ本体の裏側にナビ付属の配線を取り付ける。これは説明書を見るまでもなく、ハーネスの形状や色を見れば簡単にで終了。
続いて、ナビの配線と、車両側に取付けたキット配線を接続する。基本てきにギボシを嚙合わせるだけなので簡単。ここでは少し取付説明書も見ながら作業を進めた。ナビの仕様によっては一部使用しない配線もある。
次に、地デジ(ワンセグ)アンテナとGPSアンテナをグローブボックス側から取りまわしてナビ裏側に接続。
さらに、今回はバックカメラも取り付けるので、同様にグローブボックスから引き込んだ映像ケーブルをナビの映像入力コードに接続しておく。
ちなみに、車速配線カプラーの中にあるサイドブレーキ配線は走行中だと助手席の人さえもナビ操作ができないなど、不便極まりないので、車両側とは接続せず、クワ型端子に変えたうえで、アースポイントに接続しておいた。
地デジ(ワンセグ)とGPSのアンテナ設置
地デジアンテナはグローブボックス裏→Aピラー→フロントガラス上端貼り付け、GPSアンテナはグローブボックス裏→ダッシュボード上貼り付けとなるので、まずは配線ルートを確保すべくAピラーを外す。
ジムニーの場合、ランクル70のようにアシストグリップは付いていないので、Aピラーは簡単に外れる。
まずはAピラーを押さえているゴムカバーを外す。
あとはクリップで脇からコジりつつAピラーカバーを引きはがすだけ。
Aピラーカバーを外したことでダッシュボードとAピラーの間の隙間が見えるようになる。
その隙間から配線通しをグローブボックス裏に差し込むことができるので、地デジアンテナの線と、GPSアンテナの線を順次引っ張り上げる。
まずはGPSアンテナをダッシュボード上に両面テープで固定する。
固定する位置を決めたら、その場所をシリコンオフ。
そして、窓とダッシュボードの隙間に配線を押し込む前に、ビビり音対策で配線を太らせておく。
上の写真は撮影のためGPSアンテナをエアバッグの上に於いているだけで、実際の取付け位置はフロントガラス寄りの位置。
貼り付け後の写真は撮り忘れたので後日追加予定。
地デジアンテナは、ここからさらにフロントガラス上部まで引き回すので、Aピラー内部の純正配線に固定しながら上に引いていく。
アンテナをガラスに張り付けた写真も撮影し忘れたので後日追加予定。
と言うわけで、2つのアンテナ取付け完了。
オーディオパネル取付
続いてオーディオパネルをナビ本体に取付ける。
今回は7インチナビなので、純正のパネルをそのまま取り付けると、隙間が出来てしまうが
エーモンのS-2484取付けキットに入っているワイドパネルを使えば、この隙間を綺麗に埋めてくれる。
※同じスズキ用でs-2486にはワイドパネルが入っていないので、要注意。
まずはワイドパネルに取付けキットに入っているプレートを取付ける。
そして、このワイドパネルをプレートでナビ本体を挟むようにして取付ける。
さらに、ワイドパネルのプレートの上に純正ステーを重ねるようにして純正のオーディオパネルを取り付ける。
最後に、ナビに付属している短いネジを片側4か所筒止めて、オーディオパネルの取付けは完了。
ナビ取付完了
最後に、ナビ本体を、冒頭、オーディオパネルを取り外したのと逆の手順でオーディオスペースに取付けて、ナビ取付けは完了。
一応、ランクル70研究所というブログなので、締めは再販ランクル70との比較に無理やり持っていくとすると、配線を収納するスペースは再販ランクル70より余裕があり楽だけれど、オーディオパネルなどの樹脂パーツはランクル70よりガッチリしっかりしている印象で、ツメやクリップが多いので取外しはちょっと力とコツが必要。
長らくトヨタ車ばかり乗っているので、こうして他メーカーの車を弄ってみるのも色々な発見があって面白いものだ。
確かに、他社製品の自動車や用途によっては色々と違いが出ますよね・・・。
70でさえ丸目70と再販70で異なっているし、BJ70から考えると外観こそ似通ってはいるけどショートとミドルしかなかった時代から見れば再販では逆にセミミドルとロング=ダブルキャブしか有りませんので、ある意味進化と同時に減退なのかもしれません。どうせならトルーピーも出せばよかったのに。
300かうなら逆車でも余裕でしょうし。弄りやすさは直し易さでも有ると個人的に思っていますので原点回帰と言われる現行ジムニーはより良い相棒の一つだと思います。
つい、目がいくんですよね。
所で旧々然としてますがこんなジムニーも有るようです。
https://www.rv4wildgoose.com/sp/jypsy/jypsy_index.html
ランクルで言えばバンテランテなんでしょうね。
hzj70mnuさん
ブラジルにバンデランテなんてのもあったんですね。
勉強になります。
ジムニーも5ドアが出たら面白いんですけどね。