オーストラリアでランドクルーザー70が販売再開!排ガス規制対応で待望の受注再開

まえおき


ランドクルーザー70ファンにはちょっと嬉しいニュースを知った。

オーストラリアで一時受注停止となっていたランドクルーザー70シリーズが、2026年8月から販売を再開することが7月7日発表されたので、遅ればせながらご紹介。

なぜ販売停止になっていたのか?


販売停止の理由は、新たな排出ガス規制(Euro 6)への対応。

ユーロ6(Euro 6)は、欧州連合(EU)が定めた自動車の排出ガス規制の基準です。大気汚染を防ぎ、人の健康を守ることを目的に2014年から導入されました(その後、段階的に検査方法などが強化されています)。

極めてシンプルにまとめると、ポイントは以下の3点です。

1. ターゲットは「ディーゼル車のクリーン化」
ユーロ6で最も大きく変わったのは、ディーゼル車に対する規制の大幅な強化です。
ディーゼル車から多く排出され、気管支炎や光化学スモッグの原因となる窒素酸化物(NOx)の排出上限を、前段階(ユーロ5)の「1kmあたり180mg」から「80mg」へと半分以下(約6割削減)に抑え込むことを義務付けました。これにより、「ディーゼル車をガソリン車並みにクリーンにする」という目標が掲げられました。

2. 規制された主な有害物質
主に以下の物質の排出量が厳しく制限されています。

窒素酸化物(NOx)

粒子状物質(PM):いわゆる「すす」や微細なチリ。

一酸化炭素(CO)

炭化水素(HC)

また、重量(PM)だけでなく、粒子の「個数(PN)」自体をカウントする厳しい基準も設けられ、ガソリン直噴エンジンなどにも適用されています。

3. 「実走行」でのチェック強化(ユーロ6dなど)
ユーロ6の歴史の中で重要だったのが、試験室の中だけでなく、実際の道路を走らせて排ガスを測定する「RDE(Real Driving Emissions)試験」が導入されたことです。
これにより、カタログ上の数値だけでなく、街中や高速道路を普通に走る時にもしっかりクリーンでなければクリアできない仕組み(ユーロ6dや6eなど)へと進化していきました。

技術への影響
この厳しいユーロ6をクリアするために、自動車メーカーは「尿素SCRシステム(AdBlueを使用する触媒)」や高性能なフィルター(DPF/GPF)といった高度な排ガス浄化技術をこぞって開発・搭載することになりました。

オーストラリアでも長年愛されてきたランドクルーザー70だが、環境規制の強化に合わせた仕様変更が必要となり、一時的に受注が停止されていた。

販売再開モデル


今回販売が再開されるのは、2.8Lクリーンディーゼルエンジンと6速オートマチックを搭載したモデル。

対象となるのは、

  • LC76 ワゴン GXL
  • LC78 トゥループキャリア
  • LC79 シングルキャブ
  • LC79 ダブルキャブ

など、人気モデルが中心。

大きな変更点はAdBlue搭載


今回の最大の変更点は、排出ガスを浄化するための「AdBlue(尿素SCRシステム)」が追加されたこと。

日本のカタログから引用

これにより、より厳しい排出ガス規制へ適合しながら、ランドクルーザー70らしい耐久性と走破性を維持するという。

画像は日本仕様

なお、一部モデルでは仕様変更も行われており、78トゥループキャリアでは180L燃料タンクが廃止され130Lとなるなどの変更も。

すべてのモデルが復活したわけではない


今回再開されたのは主に2.8LディーゼルATモデル。

一方で、V8ディーゼルや一部マニュアル車については、現時点でも販売停止が続いている。

日本への影響は?


日本では2023年にランドクルーザー70(GDJ76)が再販され、大きな話題となったのは記憶に新しい。

今回のオーストラリア仕様のアップデートを見ると、今後は日本仕様との共通化がさらに進む可能性もありそうだ。

できればMTも日本に投入してほしいものだ。

ランドクルーザー70は世界中で支持される数少ない本格クロスカントリー4WD。

環境規制への対応を進めながらも販売が継続されることは、ファンにとって非常に明るいニュースと言えるはず。

日本でも早く販売再開のニュースを聞きたいものだ。


「オーストラリアでランドクルーザー70が販売再開!排ガス規制対応で待望の受注再開」への2件のフィードバック

  1. 丸目部会長のまるです。

    厳しくなる排ガス規制に伴い、70のディーゼルエンジンも1GDに集約されていくのですかね。
    制御の関係かよくわかりませんが、もしかしたら排ガスのコントロールもATのほうが容易なのかもしれませんね。
    なんとなく淋しい気もしますが、これで信頼性や耐久性が70基準を満たしているなら、文句はつけられませんよね。

    そういえば大修理で預けた際、ショップの方が、1HZもそろそろ終わりという噂があるので、新品エンジン買ってストックしておいては如何ですか?みたいなこと言われました···。

    1. まるさん
      コメントありがとうございます!
      1HZもいよいよ無くせるとしたら、1GDも凄いエンジンなのでしょうね。MTとの組み合わせではATより性能が落ちるようですし、世界の潮流もATだそうですから、MT消滅は時間の問題っぽいですね。
      1HZは勿論ですが、再販の4LのV6ガソリンも、もうお目にかかれない貴重なエンジンのような気がしてます。
      1HZエンジンストックってのも凄い話ですね。

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