この車ヨンク?とある雪道での哀しい出来事

楽しい旅行のはずが・・・屈辱の一言を浴びた原因とは?

先日の群馬トヨタRV-Park主催のスノーチャレンジに参加する前日、榛名湖で氷上ワカサギ釣りをして、万座温泉に一泊していた。

午前中早い時間帯は風もなく氷上ワカサギ釣りを満喫。

ランクル70と榛名富士

榛名湖で氷上ワカサギ釣り

氷上穴釣りで釣れたワカサギ

昼前からは天気予報どおり、寒波が押し寄せて強い風が吹き始めて、雪も降ってきた。

釣れたばかりのワカサギを天ぷらにしてもらったりしてご満悦で昼食を取って2時前には万座温泉に向かって出発。

ワカサギの天ぷら

2時間もあれば着く予定だった。

途中、満座ハイウェイあたりから路面も積雪&アイスバーンになってきて、4Hにセット。スノーチャレンジの予行演習の様相。

ランクル70で雪の万座ハイウェイ

そして、3時過ぎ、万座温泉街に到着。

徐々に風と雪が強まってきて、プチ吹雪っぽい感じになってきた。

吹雪の中でツララが生えたランクル70

それでも順調に進んでいたのだけれど、旅館に向かう坂道の途中、対向車線で不自然な形で停まる二台の車(後でわかったけれど、事故してた)、様子を見るために停車。

そして再発進しようとすると・・・タイヤが空転。

ズリっと後退して道路脇に車体がスライド。

深く考えず、無理やり出ようとアクセルを吹かすけれど、全然ダメ。

仕方なく4Lにしてみると、取り敢えず動いて、一先ず坂を下り、駐車スペースへ退避。

万座でバスターミナルに置き去りのランクル

この頃になると、周囲は温泉客の車があちこちでスタック。路上は大混乱状態。

みなさん、大変ですなぁ~、こちらはランクル70、全然余裕でしょ、と思って再び坂を登ろうと駐車スペースを出発。

平地はまぁ平気。

そして、先程の坂道の入り口付近。

登ろうとするも、タイヤが空転。

全然進まない。何で?と思って2Hにしてみてもダメ。血迷ってデフロックしてみてもダメ。

全然ダメ。

何がダメって後で気が付いたけど、教習所で習った雪道でセカンド発進、の意味を理解してれば回避できるレベルのミス。

雪道での発進時のアクセルの踏み込み
TOYOタイヤのHP雪道での発進時方法

アクセル踏み過ぎがダメ。

1速(4H)でアクセル踏みこんでガンガン掘るもんだからもうどうにもならない。

ヘッポコ運転手が我を忘れて途方にくれたころ、事件が・・・

多くのスタック車両で混乱した道路の整理を始めた温泉街のホテル従業員が近づいてきたので、窓を開けると

これヨンク??

と衝撃的な一言。

この車を見て四駆ではないと思う方が不思議、だとするとこれはもしかして〇カにされてる・・・

何はともあれ、この先の様子を聞かないと、ということで「この先は旅館まで行けますかね」と質問すると、「四駆とか慣れてる人は行けるけど、さっきの様子だと難しいかもね」と的確すぎる指摘。

車の問題じゃない、お前の運転では無理だと・・・

恥ずかしいでも悔しいでもなく、もう自分には「無理ポ」と思ってたので、とりあえずすぐ近くのバスターミナルにでも車を置いて送迎バスで迎えに来てもらおうかな、と言うと、「じゃあ誘導します」ということで、その場で誘導されてUターンしてバスターミナルまで移動。

このUターンをするとき、後ろにその人がいたので、ゆっくり慎重にアクセルを操作したのだけれど、今までジャジャウマのようにいう事を聞かなかった愛車再販ランクル70がうそのようにスイスイと移動。

この瞬間、雪道での発進のお作法が小さい脳みその奥からこみあげてきて、「あぁ~、そうかぁ~、ゆっくりアクセル踏めばいいだけかぁ~」。

でも、時すでに遅し。最初にスタックしたころから、雪はひどくなり、もはやそこは吹雪状態で視界は数メートル。

立ち往生した車が道の左右に停まっていて、下手に間を通ろうとしてぶつけたりしたら目も当てられない。

へっぽこオヤジの運転にすっかり信用をなくした家族の気持ちを考えても、もう車を置いて送迎バスに頼るしか選択肢はない。

というわけで、あえなく侮辱的な言葉を浴びせられた愛車再販ランクル70はバスターミナルの駐車場に置き去りにして温泉旅館の送迎バスのお世話になることに。

吹雪の中のランクル70

そんなヘッポコハプニングのおかげで当初4時前には到着予定だった温泉旅館に到着したのは18時前・・・

とはいえ、旅館についたらこっちのもの。

ヘッポコアクシデントの事はすっかり忘れて吹雪の中で冷えた体を温泉でゆっくり温めて、美味しい食事とお酒に舌鼓。

ぐっすり眠って、いざスノーチャレンジ会場に行こうと宿の外を見ると、昨日、旅館まで車で到着した車達が大変なことになってる。

車が目の前にあるのに出庫できるのはいつのことやら、という状態。

これは置き去りにしてきた愛車再販ランクル70もどうなっていることか、と心配してバスターミナルまでバスで送ってもらったのだけれど、これがほとんど積雪なし。

同じ温泉街でも高いところと低いところでこれほどまでに雪の降り方が違うとは驚き。

結果的には置いて行って正解だったかも、と車内で家族に向かってヘッポコ帳消し理論を力説しながらスノーチャレンジ会場に向かうのだった。

結果良ければ全てよし、というにはあまりにも情けないランクル70の名を汚すヘッポコぶりには猛省。

本来(普通レベル以上の人が運転)ならば他の車がスタックする中を悠然と上っていくことができたであろうランクル70が四駆かどうかすら疑われる状況を作ってしまったなんて・・・

雪道での発進はアクセルゆっくり。万が一世の中に自分と同レベルのヘッポコが居るとしたら、肝に銘じたほうがよろしいかと。

「この車ヨンク?とある雪道での哀しい出来事」への5件のフィードバック

  1. やりますよね~。
    四駆の方が事態をより深刻にしますが、今回は事故などなく、深く愛車を知るまたとない機会に恵まれましたね。
    面白がってやる自分は最も良くないのですが・・・。
    しかし本当の怖さは、スタッドレスでも止まらない時でしょう。
    若い頃は普段ブレーキをスイッチだと誤解した運転をしていたので、沼田までの通勤は非常に勉強になりました。
    幸い、事故は無く。調子に乗って走っていたらスピンした位で。
    何故か身に付いたのは、クラッチ切ってサイドブレーキを一瞬効かせて滑り具合を感じるやり方。
    平地で低速、安全な状態(信号停止の時など)に行い、タイヤのグリップの境界を探るもの。
    尻を振るのか、摩擦が感じられるのか、何も手ごたえが無いのかを見ますが、手ごたえ無しが最も注意でした。

    1. 事故にならなかったのは、本当にラッキーでした。
      事故らずに恐怖体験できたことに感謝して、次回に臨みたいと思います。

  2. 慣れないとツルツル坂道は難しいですよね。
    踏みすぎると車が踊りますし、踏まないとエンストしそう。エンスト寸前が一番ねっちりとトラクションが得られる美味しいところですので、エンストへの恐怖を克服すればオフロードでも一つレベルアップできます。

    僕は、最初の頃はひたすらエンスト寸前を体に叩き込んで、感覚で覚えました。坂道で一時停止する時も、基本的にギア入れて半クラで止めてます。それでも下がるときはアクセル少し開けて止めてます。日頃から練習しとけばすぐ身につきますよ(^^)/

    (例のブツ、今日送ったんで近々届くと思いますよ)

    1. ほんと、そーですね。帰るときは、エンストギリギリだとしっかり噛んで進む感じがして、コメント読んでシックリ来ました。事故なく得難い経験をしたと思うことにして、アドバイスを噛み締めます。
      ステッカーありがとうございます。昔の車に貼ってた理由、、とても分かりやすかったです。今後ともよろしくお願いします。

      1. 動画みたいな遊びをしてる人にとってはスノーチャレンジでは物足りなそうですけどね〜

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