カスタムのため入院していたランクル70（GRJ76K）が帰ってきました。
さっそく、朝５時起きで近所のラフロードを試走してきたところ、期待していた以上の成果が得られましたのでご報告させていただきます。

これまでも何度も登場しているパーツですので目新しい報告はできませんが、少しでも参考になる方がいらっしゃれば幸いです。

今回の変更点は、オフロード走行では最も重要と思われるサスペンションです。

サスペンション変更にあたっては、ロックセクションでもやらない限りはリフトアップは2〜3inchで十分で、しかもリフトアップすればいいものでもなくそれぞれのバランスが大事、という意見をいただいていました。

その説明に納得できたので、前後サスペンションが統一された設計思想であることなどを踏まえた上で、ありきたりではありますが、定評あるカントリーサスペンションキットとオールドマンエミューサスペンションキットが選択候補として残りました。

ARBバンパーもつけており、見た目も含め気持ちはオールドマンエミューに傾いていたのですが…。

国内メーカーの開発力と精緻さを信じ、土壇場でカントリーサスペンションキットへ軍配が。

カンサスキット・ランクル GRJ76K　(50mmアップ)14段ショック

明るいblueがあまり好きではなかったので目立つリーフは黒に塗装することとしました。

タイヤはそれに呼応し、GEOLANDAR M/T LT285/75R16へ。

M/T G003 LT285/75R16 YOKOHAMA GEOLANDAR ジオランダー

BFグッドリッチよりもシャープな印象となり、サイドウォールに掘られた溝もアクセントになりいい印象です。

もちろんタイヤハウジングとタイヤの接触はありません。

カントリーサスペンションについてはすでにたくさんの報告にも書かれているとは思いますが、自分なりに感じたことを書きます。

まず１速スタート後のクラッチを切った際、車体の前後の揺れがほとんどなくなりました。

前後の揺れはリーフの跳ねに拠るものと思われますが、かなり安定したスタートダッシュが切れます。

さらに、カーブ時の横方向のロールがかなり抑えられるため、ハイスピードでカーブに飛び込んだ時の怖さがなくなりました。

回旋中も安定した姿勢保持が可能です。

また、路面の凹凸に敏感に反応していたステアリングが非常に安定し、ほぼ普通車並といっていいほど操作が減りました。

ステアリングダンパーがこれほど効果があるとは思ってもいなかったので、純正ダンパーの意義を疑うほどの衝撃を受けました。

ビックカントリーステアリングダンパー・ランドクルーザーGRJ76.79用

全体的に安定した走行が可能となったため、ラフロードでの走行でも思い切って攻めることができる印象です。

やや固めの味付けですが、心地よい振動と感じました。

ランクル70研究所 / LC70.Labo

ランクル70をカンサスキットで約２インチアップ by BALさん

傷だらけの76さん、分かりやすい選択理由やインプレありがとうございます。
足回りの選択は、乗る人の好み、用途次第なので、永遠の課題。
いくら情報があっても多すぎるということはなく、大感謝です。
先日、神奈川トヨタが富士ヶ嶺オフロードで開催した乗り比べに行って、ハイラックス、FJクルーザー、プラド、ランクル200でのオフロードにおける乗り心地を比べる機会があったのだけれど、乗り心地って奥深いなぁ、と改めて実感。
印象としては、ハイラックス→FJクルーザー→プラド→ランクル200の順にランクル70からは遠ざかっていく感じなのだけれど、
ランクル200まで行くと、かなりの凹凸のある道を走っても、小さな揺れやガタガタ感はほとんどなくなって、シットリした揺りかごみたいな揺れ方になる。室内は至って静かでギシギシガコガコなんて音はほぼなし。
偉い人を案内するとか、国宝を運ぶなら間違いなくランクル200。
でも、自分としてはランクル70がこんな乗り心地になってしまったら、ちょっとつまらないかなぁ、なんてことも思ったりして。
ゴツゴツする振動と音で地形を感じたり、運転の仕方でそれが大きかったり小さかったり、そんなのも楽しみのうちなのかな、と。
傷だらけの76さんの言う「心地よい振動」が、自分にとってはどんな感じなのか、こればっかりは色々試してみないと分からないんだろうけど、全部試すのも非現実的。
そんなわけだから、こうして色々なインプレをもらえるって言うのは理想に近い足回りを得るために非常にありがたい事。
これからも、既出か否かにかかわらず、色々な感想を頂けるとありがたいですね〜、とオネダリして終了。