まえおき
11月29日の販売開始により、ようやく再再販ランクル70の仕様が全て明らかになった。
当方は当面買えないことが確定した今となっては「へぇ、新しいランクル70出たんだ、どうせATでしょ」と強がって放り出すことも可能。
しかし、今後もランクル70研究所の所長を標榜するつもりである以上、そうもいかない。
苦行ではあるが、再再販ランクル70オーナーさんから気持ちよく情報提供をいただける環境を育むためにも「GDJ76Wがいかに素晴らしい改良を遂げた車であるか」を再販ランクル70と徹底比較してして、媚びを売っておくことにする。(いずれも日本国内仕様)
念のため申し添えますが、当方は再販ランクル70(GRJ76K)オーナーです。
※66個は、カウントの仕方によってもっと多くなったり、少なくなったりします。ご自身のお好きな方法でカウントしてください。
比較対象
〇再販ランクル70バン(GRJ76K)
〇再再販ランクル70(GDJ76W)
諸元表比較
諸元では青字の項目を変更点としてカウント
項目 |
再再販ランクル70ワゴン(AX) |
再販ランクル70バン |
|
性能等 |
車両型式 | GDJ76W |
GRJ76K |
車両重量(kg) | 2300 |
2120 | |
総重量(kg) | 2575 |
2730 | |
最小回転半径(m) | 6.3 |
6.3 | |
燃費 km/L | 11.2 |
6.6 |
|
エンジン |
型式 | 1GD-FTV |
1GR-FE |
種類 | 直列4気筒DOHC(ターボ) |
V型6気筒DOHC(NA) | |
燃料 | 軽油 |
無鉛プレミアムガソリン | |
総排気量(L) | 2.754 |
3.955 | |
最大出力(NET) | 150(204)/3000~3400 |
170(231)/5200 | |
最大トルク(NET) |
500(51)/1600~2800 |
360(36.7)/3800 |
|
燃料供給装置 | コモンレール式燃料噴射システム |
電子制御式燃料噴射装置 | |
燃料タンク容量 | 130 |
130 | |
寸法 |
全長(mm) | 4890 |
4810 |
全幅(mm) | 1870 |
1870 | |
全高(mm) | 1920 |
1920 | |
ホイールベース | 2730 |
2730 | |
トレッド(前) | 1555 |
1555 | |
トレッド(後) | 1460 |
1460 | |
最低地上高(mm) | 200 |
200 | |
室内長(mm) | 1760 |
1725 | |
室内幅(mm) | 1440 |
1440 | |
室内高(mm) | 1240 |
1240 | |
荷台長(mm) | 1355(835) |
1365(895) | |
荷台幅(mm) | 1440 |
1440 | |
荷台高(mm) | 1120 |
1120 | |
アプローチアングル | 33° |
33° | |
ランプブレークオーバーアングル | 26° |
26° | |
デパーチャーアングル | 23° |
23° | |
最大渡河性能 | 700mm |
? | |
ステアリング等 | ステアリング | リサーキュレーティングボール式 |
リサーキュレーティングボール式 |
サスペンション(前) | 車重式コイルスプリング |
車重式コイルスプリング | |
サスペンション(後) | 車軸式半楕円リーフスプリング(2枚 ロングテーパーリーフ) |
車軸式半楕円リーフスプリング(7枚) |
|
ブレーキ(前) | ベンチレーテッドディスク |
ベンチレーテッドディスク | |
ブレーキ(後) | ベンチレーテッドディスク |
ベンチレーテッドディスク | |
駆動方式 | 4輪駆動(パートタイム) | 4輪駆動(パートタイム) | |
変速比等 | トランスミッション |
フレックスロックアップ付スーパーインテリジェント6速AT<6SuperECT> |
5速マニュアル |
第1速 | 3.600 |
4.529 | |
第2速 | 2.090 |
2.464 | |
第3速 | 1.488 |
1.490 | |
第4速 | 1.000 |
1.000 | |
第5速 | 0.687 |
0.881 | |
第6速 | 0.580 |
― | |
後退 | 3.732 |
4.313 | |
減速比 | 4.300 |
4.100 | |
副減速比(高) | 1.000 |
1.000 | |
副減速比(低) | 2.488 |
2.488 |
その他の違い(GDJ76W⇔GRJ76K)
※可能な限り細かいものまで挙げていますが、GDJ76は悲しいかな持ってない(持つ見込みもない)ため、全てを網羅しているとは限りません。
車外(外観・装備)
再再販ランクル70(GDJ76W) | 再販ランクル70(GRJ76K) | |
カラーラインナップ | 3色 |
7色 |
ボンネット |
オデコが広く全体的にモッコリ・センター凹 | 中央のみモッコリ |
フロントフェンダー形状 | 先細り | 先細りなし |
ヘッドライト |
LED丸目(ウインカー別) | ハロゲン角目(ウインカー一体) |
アドブルー注入口 |
有り | 無し |
アンテナ |
手動 | オート |
フォグランプ |
LED式標準装備 | 無し(ディーラーオプション) |
スペアタイヤカバー |
ハードタイプ標準 | 無し(ディーラーオプション) |
リアフェンダーのテールランプ位置 |
ボディ同色カバー | ダミー(後退灯のみ使用) |
ドアミラー色 |
ブラック | シルバー |
オーバーフェンダー色 |
ブラック | シルバー(ホワイト車はホワイト) |
アルミホイール |
今風 | 昔風? |
バンパー色:形状 |
ブラック・カクカク | シルバー・角落ち |
リアバンパー反射板 |
埋め込み | 飛び出し |
TOYOTA Land cruiser エンブレム(前方) |
フロントフェンダー | フロントドア |
フロントグリル |
TOYOTA文字+メッシュ | ロゴマーク(TOYOTA文字+メッシュはディーラーオプション) |
サイドステップ |
ブラック | シルバー |
室内
再再販ランクル70(GDJ76W) | 再販ランクル70(GRJ76K) | |
リヤシート |
6:4分割可倒式 | ベンチシート(非分割・非可倒) |
インナーミラー |
バックモニター内臓(バックカメラ標準装備) | インナーミラーのみ |
ステアリングホイール&メーターパネル |
ステアリングスイッチ付き本革ウッドコンビ+40風デジタルパネル | ウレタン製(スイッチなし)+アナログパネル |
フロントルームランプ(マップランプ) |
有り |
無し |
フロント灰皿・USB端子 |
灰皿無し⇒USB端子有り(Type-C2個) | 灰皿有り⇒USB端子無し |
リア席灰皿 |
無し | 有り |
助手席フロントドアポケットドリンクホルダー |
有り | 無し |
センターコンソールトレイ | 有り |
無し |
ドアインナーハンドル |
アルミ製 | 樹脂製 |
シート素材 |
合成皮革+ファブリック | ファブリック |
ドアトリム素材 |
合成皮革 | ファブリック+樹脂 |
後部シート中央ヘッドレスト |
有り | 無し |
機能・安全装備
再再販ランクル70(GDJ76W) | 再販ランクル70(GRJ76K) | |
電動デフロック |
標準装備(リア・フロント) |
メーカーオプション |
|
||
ダウンヒルアシストコントロール(DAC) |
有り | 無し |
ヒルスタートアシストコントロール | 有り |
無し |
VSC&アトラクティブトラクションコントロール(A-TRC) | 有り |
無し |
プリクラッシュセーフティ | 歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知機能付き衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単独カメラ方式 |
無し |
レーンデパーチャーアラート(LDA) | 有り |
無し |
オートマチックハイビーム(AHB) | 有り |
無し |
ロードサインアシスト[RSA] | 有り |
無し |
発進遅れ告知機能[TMN] | 有り |
無し |
コンライト(オートライト) | 有り:ライト自動点灯・消灯システム/ランプオートカットシステム |
無し |
クルーズコントロール | 有り:定速制御 |
無し |
ドライブスタートコントロール | 有り |
無し |
後部中央座席シートベルト | 3点式 |
2点式 |
チャイルドシート対応 | リヤ左右 汎用ISOFIX対応チャイルドシート |
無し |
まとめ
再販ランクル70オーナーの1人として、再再販ランクル70の実車を見たり、このデータを見て思うのは、似て非なる車、ということ。
もちろん、変える必要のない部分を変えない、という意味では、ランクル70のこだわりを体現しているし、ランクル70たる地位は揺るぎない。
しかし、こうして具体的に比べてみると、エンジン、ミッション、丸目ヘッドライト、高く盛り上がったボンネットフードといったインパクトの大きな変更もさることながら、機能、性能の上乗せ(向上)が非常に多い。
機能低下はアンテナの手動化と、灰皿の消滅くらいか・・・
ランクルちゃんねるの走行インプレッション動画では、リーフサスの変更により、従来から言われ続けている「乗用」としての乗り心地の課題もかなり改善しているとのことだ。
これだけの改良がくわえたれたのだから、再販ランクル70から100万円ていどの上積みならば妥当なのではないか、もしかしたらお買い得といってもよいのではないかと思ってしまう。
変わらないことに価値を見出し、新しいものを試さないのも自由だが、当方はそれがランクル70だとトヨタが自信をもって送り出した車ならば是非、(所有して)試してみたい。
できることなら乗り比べた上で、自分なりにどちらが良いのか、両方良いのか、判断してみたいものだ。
あ、忘れてたが、2014年再販ランクル70との最大の違いは、自分が買いたくても買えないってところか・・・
これを加えると違いは67個だが、買えてる人もいるので、自分の実力の問題か・・・
再販組流用ネタとして使えそうなのは内装の他はサス周りくらいでしょうか?
あとはフロントのみで200kgも重くなっているのですね、足回りも柔らかくなって山道でのくるくる回るハンドリングがどうなっているか?
gomezさん
コメントありがとうございます。
足回りの流用も情報に期待ですねぇ。
また新しいカスタムネタも増えるでしょうし、楽しみですね。