レカロシートの底が抜けた!のでPPバンドでDIY補修

我が家の愛車再販ランクル70、運転席&助手席の2席はレカロシートを装着済み。

ランクル80時代に購入していた本革への張替品なのでハリボテの中身は中古品。

製造から何年経ったかは知る由もない。

突如として座面が沈下


購入してから5年位?無事使えていたけれど、先日、千里浜なぎさドライブウェイなど金沢を訪問して、いざ帰ろうとしたとき・・・助手席の座面が底抜けしたようにドスンと沈下・・・

底抜けしたレカロシートに座っている奥様は座高が30センチくらい低くなったように見えた。

なんだかお気の毒感満載ではあるものの、幸いにも痛そうではないし、コンパクトになった感じでこちらとしては別にいいんだけれど、シート前方に体重をかける、微妙な格好をしないと座ってられないとのこと。

金沢から自宅まで数百キロ、高速を延々と走る道のり、レカロのとばっちりでランクル70が嫌われても困るので、どんなに面倒でもとりあえず応急処置をしないといけない。

何か補修資材を買うべくホームセンターに行かないとな、と思いながら、その前に買い物で立ち寄ったスーパーマーケットの駐車場で破損の様子を確認。

外形的には座面が沈下。まさに底抜け。

 

レカロシートの底抜け補修

原因は?


レカロシートの裏面を除くと、座面をサポートしているメッシュ状の素材とビニールレザーを組み合わせたような部品の、レザーのような部分がバチっと破断している。

完全な経年劣化。レカロシートの底抜け補修

※ この画像は修理時に撮影。

応急処置


破断した部分を縫い合わせるような補修は無理だなぁ・・・と思ってスーパーマーケットで何かいいものはないかと見回すと、あった!

荷物積み込み用のダンボールの山。

お買い物もするので、いいかなということで、試しに段ボールを折りたたんでシート座面下を左右に横断するフレームと座面裏面の間に挟んでみると、実にいい感じ。

ダンボールならでは、しっかり、それでいてややソフトに座面を保持している。

段ボールをいくつか重ねてみて、概ね良好なものの、微調整が必要。

お店の前にリサイクル用に捨てられた雑誌が入っているボックスがあったので、お店の人にもらっていいか聞くと、いいとのことなので4~5冊もらって差し込んで調整。

そして、試しに着座してみると、あら?何ということでしょう!

快適なレカロの座り心地が見事に復活。

レカロシートの底抜け補修レカロシートの底抜け補修

ということで応急処置は完了。

奥様も何事もなかったように復活したレカロシートに保持されながら無事爆睡し、金沢から神奈川(「かなざわ」と「かながわ」って似てるんだな・・・)まで無事帰還。

DIYで本復旧


あまりに気持ちよく治ったので、応急処置だったということもなかったことにして、そのまま放置すること3か月。

ところが先日、奥様から、「乗り込むたびに見えるダンボール、嫌なんだけど・・・」との声。

へたに新車のハイラックスなんか試乗したもんだから、ダンボールが目立っちまったか・・・と面倒なものの、いずれはやらないとまさかダンボールで車検というわけにもいかないだろうし。

呑気にちょっとワイルドでいいじゃないか、と言うわけにもいかなそうなので仕方なく本修理開始。

ようやく重い腰を上げてネットで調べると、レカロシートには比較的よくあるトラブルの形らしいので、補修方法はすぐに発見。

荷造り用のPPバンドを使う方法がメジャーな模様。

簡単そうなので、早速シートを取り外して解体。

まずは破れたものを、フックごとシート本体から取り外す。

そのうえで、破れたものをハサミでカットしてフックが固定されているレールのような金具から完全に取り外す。

レカロシートの底抜け補修

フックとレールだけレカロシートの本体(座面下)に再装着。

そこをPPバンドで締め付ける。

レカロシートの底抜け補修

ネットで見た情報ではこのバンドをひたすら取り付けまくって、安いビーチベッドのようにして補修していたのだけれど、できれば面で支えておきたい。

PPバンド自体はかなり強度がありそうだけれど、問題はストッパー。

耐荷重を調べると、TRUSCOのものは55kgとあった。

うちにあったのはノーブランドだけど、まぁ、半分位の30kgと勝手に想定。

面で分散させておけば100kgの人が座っても7個なら一個あたり15kg弱?何かの折に倍の荷重が掛かっても何とか?大丈夫でしよ、と素人計算。切れたら追加するだけだし。

そこで、なにか適当な「面」がないかとあたりを見回すと、これまたおあつらえ向きのものを発見。

レカロシートの底抜け補修

カヤックフィッシングで釣れた魚を船上でさばくときに使おうとイケアで買っていたまな板。

一度使っちゃったけど、高圧洗浄したし、生臭いってこともないでしょう・・・

厚さ8mm、適度な柔軟性があってとても良さそう。

そして、サイズも奇跡的にピッタリ。

ということで早速採用してバンドの下に差し込む。そして、その上からさらにPPバンドで補強していく。

レカロシートの底抜け補修

できあがりがこちら。

レカロシートの底抜け補修

これをランクル70の助手席シート位置に再セット。

レカロシートの底抜け補修レカロシートの底抜け補修

まるで何事もなかったようにまな板とバンドで復活したレカロシートに座ってみると、ほどよい硬さとホールド感。まさにレカロ!ということで本補修も完了。

「乗るたびにまな板見えるの嫌なんだけど」とは言われないことでしょう。

レカロシートの底抜け補修

これでいずれ訪れるであろう運転席の座席沈下にも慌てず対応できそうだ。

そういえば、車検はこれで大丈夫なのかな??

ディーラーはもちろんNGとして、検査場ではどうなんだろ??

次回、試しにこのまま行ってみるか、一応純正シートも積んで・・・

2018年2月、ユーザー車検では全く問題なくクリア。

ということで、運転席も破れる前に補強済み。

昭和59年製??古!!

「レカロシートの底が抜けた!のでPPバンドでDIY補修」への2件のフィードバック

  1. 豆さん
    こんばんは。こんなピッタリな情報があったんですね~
    貧乏性なので、車検だめだったら、頼むというよりも、こちらを参考にラバーマットを買うか、似たもの探して直そうと思っちゃいます。
    あれこれやるうちに、頼んだ方が安かったってことになるパターンかもしれませんが・・・

  2. 豆です
    費用がすこしかかっても・・というのでしたら
    下記のところで直してもらえます。
    参考までにどうぞ。
    (リンク切れのためリンク削除済みです)

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