まえおき
貨物車ランクル70ならではの年に1回の恒例行事、車検の時期がやってきた。
前回の車検はリフトアップ後の構造変更でショップに任せたけれど、今回は構造変更に該当するカスタムがないので、継続検査ということで、ユーザー車検。
継続検査は最寄りの検査場で受けられるので、2回目となる平塚市の関東運輸局神奈川運輸支局 湘南自動車検査登録事務所に行くことにした。
事前準備
持ち物
ユーザー車検の事前準備として揃えるのは以下のもの。
・クリップファイル(受付や検査官との車検証などのやりとりで使用するマストアイテム。)
・車検証
・自賠責保険証券(更新後だけでなく現在のものも必要)
・印鑑(今回は忘れたけど・・・なんとかサインで対応)
・現金(38000円+予備検使うならその費用3000~4000円)
予約
ユーザー車検は予約が必要。
15日前からネット予約できる。
午前2ラウンド、午後2ラウンドに分かれているので、自分の都合の良い時間帯を予約しておく。
検査当日、予約番号が必要(書類に記載)になるので、予約後に送られてくるメールはすぐに確認できるようにしておく。
今回予約したのは1月27日(月)午前中第1ラウンド(8:45~)。
予備検査
車検場の近くには、予備検査(通称「ヨビケン」)を行う業者のお店がある。
検査場での検査ラインの項目を事前に仮検査してくれる民間業者で、全項目だと4000円弱、ヘッドライトの光軸調整だけだと3000円弱。
ぶっつけ本番で検査を受けても構わないし、それが最も安上がりなのは間違いなし。
当日中3回まで(だったと思う)なら再検査も追加費用不要。
実際、ランクル80に乗っていた頃や、ランクル70の初回の構造変更時には、ぶっつけ本番で何ら問題なくクリアしていた。
しかし、ランクル70でオフロードコースを走るようになって初めてのユーザー車検でヘッドライトの光軸が不合格になってしまい、検査場から一度出て、予備検の店に行って調整してもらい、再検査に行ったところ、検査ラインが大混雑していて、猛烈に時間をロスしたことがあった。
そんな経験があり、この1年間も何度かオフロードを走ったので、一応、ヨビケンでヘッドライトの検査を受けてから行くことにした。
今回お世話になったのはネット検索したところ、検査場近く(車で2~3分)にあった「ヨビケン湘南」。
ヨビケンは予約制ではないので、8時半頃お店に到着するように行ってみたところ、他にお客さんの居ない状態ですぐに対応してくれた。
ヘッドライトレベライザーをゼロにして、調整してもらうこと数分。
終了したとのことで、調整してくれた人に聞いてみると、かなりズレていたとのこと。
やっぱりオフロードを走るとヘッドライトの光軸調整は済ませてから行くのは無難なのだろう。
検査&調整代、2750円(税込み)を支払った。
なお、検査場の目の前にもヨビケン屋さんがあったので、ヨビケン湘南にこだわる必要はなし。
自賠責保険の更新
自賠責保険も検査前に更新手続きしておく必要がある。
通常、検査場近辺にある代書屋さんで更新できる。
今回は検査場の向かいに看板を出していた代書屋さんで手続き。
プレハブ小屋の中に3~4件の代書屋さんが軒を連ねているので、その中で一番明るい感じのお店に入り、車検証と自賠責保険証券を渡して、待つこと5分。
保険料23970円(12か月分)を支払って新しい保険証券を受け取り手続き終了。
ちなみに、検査場で手数料を支払っているときに、ふと隣のカウンターを見ると「代書・自賠責更新」の文字!
検査場の中でも手続き可能だったとは・・・まぁ、検査場内の方が混んでるだろう、という決めつけで結果よしと理解。
検査場での手続きと検査
検査手数料&重量税支払い
検査場内のD建物内、4番カウンターで以下の費用を支払う。
・検査手数料:1800円(自動車検査登録印紙)
・重量税:12300円(自動車従量税印紙)
窓口の人に「継続検査お願いします」と言って車検証と自賠責保険証をのせたバインダーを渡す。
今回は、空いていて、待っている人がいなかったこともあり、受付の女性が「貼る場所分かりますか」と聞いてくれたので、「わかりません」と答えると、親切にその場で印紙の貼り方をレクチャーしならがら一緒に貼ってくれた。
そして、貼り終えると「次はC建物内で申請書などを書く」と教えてくれた。
検査場のユーザー車検対応は、年々良くなっている。素晴らしい。
初めてユーザー車検に行った10年位前は、「お役所仕事」の聖地のようだったのが懐かしい。
申請書などの書類記入
次にC建物に入り、書類を記入する。(代書屋さんは、ここでの書類記入を省略するために使うことができるらしいが、頼んだことはない。)
記入台がいくつかあり、その一つに「ユーザー車検」「継続検査」というプレートが付いているので、その台に行くと、懇切丁寧な記入例が掲示されている。
それに従って3つの書類に所要事項を記入する。5分もあれば書き終えられる。
この用紙を何十円かで購入するシステムはなくなり、手数料を払うと自動的に渡されるように変わったけれど、ナンバー、型式、名前を繰り返し書かされるのは、昔から変わらない。今に無くなるだろう。
なお、前回までは走行距離を自分で記載するため、走行距離を覚えるか、写真撮影しておくことが必要だったけれど、今回は検査ラインのときに、検査官の方が記入する方式に変わっていた。
・継続検査申請書
・自動車重量税納付書
・自動車検査票1
ちなみに、継続検査申請書に押印する場所があるのだけれど、今回、印鑑を忘れて行ってしまったので、ビビッて受付の人に聞いたところ、本人の場合はサインでも可としてくれた。
助かった~、あやうく100均に飛び込まなければいけないところだった。
検査受付
同じC建物内の1番窓口が「ユーザー車検」受付となっているので以下の書類を提出
・自賠責保険証(新しい物と、現在のもの)
・継続検査申請書
・自動車重量税納付書
・自動車検査票1
・車検証
「整備は後ですか」と聞かれたので、「はい」と答えた。
※車検自体は整備前でも通すことができる。ただし、整備義務があることはもちろん、後整備であることは車検証に記載されるし、追って、国交省から整備したか確認のお便りが来たりする。
受付が済むと窓口の人から、「検査受けたことありますか」と聞かれたので、「初めてです」と回答。(よほど自信がない限り中途半端に経験あり感を出さないのがミソ。プロのコースに混じってモタモタすふとプロにも迷惑をかけてしまう。)
すると、「では4コースで受けてください、係員が案内しますので、これを見えるところに置いてください。」といって、車の中に置くためのユーザー車検印を渡してくれた。
これまた、ユーザー車検への検査場の対応の進化を感じさせるじゃないか。
検査ライン
最後の山場、検査ライン。
過去、ブレーキ、ヘッドライト、指示が聞こえない、などで検査ラインでは脂汗を流す事が何度かあったので、なんだか緊張する。
まずは検査ラインの建屋に入る前に、検査官が外観、車内、ボンネット内の検査をする。
列の先頭まで行った時点で、ボンネットを開けて待っていると、検査官が来るので、バインダーにセットした検査票など(自賠責保険証、車検証など全てセットしたままで問題なし)を渡す。※外観やウインカーなどを先に済ませて、ボンネット内、車内を見るパターンもあるので、検査官の指示や周りの様子をみて柔軟に対応する。
検査官はボンネット内をサッと見ると、今度は車内を覗いて、走行距離を記録している。
ボンネットを閉じて車に乗るよう指示されるので、車に乗り込むと、検査官が車の前に立ち、ウインカー、ヘッドライト、ワイパー、ウォッシャー液、フォグランプの動作を確認。
次に後ろに回って、ウインカー、ハザード、ブレーキ、後退灯の検査を受けて一旦終了。
ハザードを付けたまま、建屋の停止位置まで進むよう指示されるので、進んで待機。
すると、ベテラン検査官がやってくる。
あとは、検査官付添で親切にサポートされながら、以下の流れで検査が進む。
・サイドスリップ(指定の位置をゆっくり通貨するだけ)
・スピード(40kmになった時点でパッシングする)
・フートブレーキ(ゆっくりしっかり踏むのがコツ)
・サイドブレーキ(ゆっくりしっかり引くのがコツ)
・ヘッドライト(ローで点灯して待つだけ)
・排ガス検査(検査棒をマフラーに差し込んで待つ)
→検査合格後、機械に用紙を差し込んで合否記入
・下回り検査(下からコンコンされたり、グラグラ揺らさる。ブレーキも検査あり。)
→検査合格後、機械に用紙を差し込んで合否記入
結果、今回は一発合格。
検査ライン出口の窓口に検査票などを提出すると、スタンプをポンポンっと押してくれて終了。
今回は、親切サポート付きで、全く不安なし。
ラクラク検査ラインだった。
すごいぞ、検査場のカスタマーサービス向上っぷり!
車検証受け取り
あとは再びC建物に戻り、2番窓口に以下の書類を提出。
・検査票
・車検証
・自賠責保険証
・重量税納付書
そして待つこと2~3分で、新しい車検証とシールが交付された。
あとは自分で車検時期のシールを貼り替えるだけ。
これにて今回のユーザー車検は終了。
検査場側の手厚いユーザー車検対応のお蔭で全く不安なく、スムーズに終えることが出来た。
まさしく過去最高に快適なユーザー車検だった。
今回のユーザー車検費用まとめ
・検査手数料:1800円(自動車検査登録印紙)
・重量税:12300円(自動車従量税印紙)
・自賠責保険料23970円(12か月分)
・予備検査&調整代 2750円(税込み)
合計 40,820円