今年のクリスマスを前に、小3の息子がサンタに頼みたいと言い始めたのがスマトラオオヒラタクワガタ。
子どもの頃、自分もカブトムシ、クワガタムシには興味深々で飼ったりしたけれど、海外の昆虫は図鑑で見るものだと思っていたし、手に入るなんて思ってもみなかった。
それが、今はユーチューバーが飼育している様子を公開していて、それを子供が見られるので、簡単にサンタに頼む、という発想になってしまうらしい。
おそるべし、情報化社会。
さすがに、ハードル高いだろ~、と思ったけれど、息子から「楽天で売ってる!」と残念なお知らせ。
一応、ネットで調べてみると、専門店の通販ではスマトラオオヒラタクワガタのオス・メスのペアが5000円程度で販売されている。
産地、大きさにより価格はマチマチ。
高いのか安いのか、全く基準がないので、クリスマスプレゼント代の上限以内かどうかで決めるしかない。
とりあえず、スマトラオオヒラタの中でもアチェ産というのが顎が立派で人気らしいので、そいつの予算以内のやつ(♂80㎜アップ)をサンタ代理としてポチリ。
注文してから、飼育方法を調べると、どうやら温暖な地域にお住いのスマトラオオヒラタクワガタは、越冬する能力を持っていないため、5度以下はNG、20度~28度で飼育しないと寿命の1年半程度を全うできないということが発覚。
調べてみると、ブリーダーなどはヒーターなどを使い温室で育てている模様。
なんとアホらしい・・・
犬に暖房とか、エアコンとか、あほらしい、犬は屋外で飼うもんだ、などと昭和初期的思考に囚われている自分が、クワガタのためにヒーター?
あり得ないでしょ~
しかし、スマトラオオヒラタクワガタを貰うんだと、飼育用の土をお小遣いで買い、虫かごを枕元に用意してせっせと受け入れ態勢を整える息子・・・
喜ぶ子供の顔を前に、つまらない拘りを捨てる、これもまた親として成長するプロセスかなということで、amazonでポチリ。
みどり商会 ピタリ適温プラス 2号 |
かくして24日の夜中、サンタ代理がネット注文したスマトラオオヒラタクワガタ様は息子の枕元に到着。
もちろん、息子は大喜び。
用意していた虫かごに入れて、飼育開始。
確かに、見たこともない立派な顎が勇ましい。なんでも、メスと交配させる際はオスの顎を縛っておかないと、メスを殺してしまうのだとか。アホを通り越した凶暴さに言葉もない。
そんなスマトラオオヒラタクワガタ様は、温暖なスマトラ島アチェから寒い日本にトナカイに乗せられてきて、さぞ困惑されたと思う。
しかし、今は我が家のリビングに設置された過保護昆虫飼育キットの中でヌクヌクお暮しになられている。
高価なクワガタ様なのだから、せいぜい長生きしていただきたいものだ。
トホホ・・・
今の時代、サンタクロースも大変ですな。