人生初の東南アジア、それも比較的マニアックなカンボジアのプノンペン出張。
仕事とはいえ、移動が伴えば自ずと車事情は見えて来る。
渡航前はハイラックスだらけかな?と思っていたけれど、意外にもそこはランクル天国。
まず空港から出て最初に目にしたのがランクル300GR。
ポル・ポト時代の悲惨なイメージしかなかった自分のイメージは日本なら[ニンジャ]だった。
プノンペン中心のホテルに向かう道中、見ていると所謂、普通車以上の車は半分くらいがカムリ、プリウスクラスの古い車。
残り半分がランクル含むSUV車。
特に多い印象を受けたのは
- フォード レンジャー(ピックアップ)
- 三菱のピックアップ(トライトン?)
- トヨタ ハイラックス
- トヨタ ランクル80
- トヨタ ランクル100
- トヨタ ランクル200
- トヨタ ランクル300
- トヨタ タコマ
- レクサスLX
大体、SUV の半分位はトヨタかレクサスなので、見ていて本当に楽しい。ただし、ランクル70は結局、3台しか見かけなかった。
それら大型の車の隙間を埋めるように大量バイク、トゥクトゥクが走っていて路上は基本的にカオス状態。
あまりにカオスで渋滞だらけなためか、スピードを出したり、「急」の付く運転は殆どないため、事故らしきものは全く目にしなかった。
物凄い交通量の信号の無い交差点や、たくさんの車、バイクが走り抜ける道路を平然と渡る人、とにかくカオス感が凄かった。
通訳さんなどに聞いたところでは、SUV車の多くが違法に輸入された中古車や、ドバイなどから中古車として持ち込まれた事実上の新車で、超高価なそれに乗るのは富裕層とのこと。
貧富の差が激しく、貧困層は古いカムリやトゥクトゥク、バイクしか乗れないそう。
道路脇にトゥクトゥクやバイクでリアカーを引くスタイルで食べ物を売っている人や、その近辺におそらく一日中座っている痩せこけた人もとても多い。
お気楽な観光気分でランクル探しをしていたけれど、それを通して、本当の格差社会がどんなものか、リアルに感じられた。
街並みも最新のビルと、スラムのようなエリアが混在している。
ちなみに、カンボジアTOYOTAの正規販売店は、違法輸入車のお陰で売上が低迷しているらしい。
政府も中古車の定義を厳格化して中古車もどきの新車流入を防ぐ手立てを模索しているらしいけれど、街中のロードサイドに堂々と高級SUVを陳列販売している中古車ディーラーの反対がありなかなか進まないのだとか。
とはいえ、政府的には新車の関税取り漏れがあっても、TOYOTA的には、どこで売れるかは余り問題ではないのだろう。
とにもかくにも、やはり何事も初体験は楽しいものだ。