トルクレンチで真面目なスタッドレスタイヤDIY装着作業

まえおき


恒例の愛車ランクル70に出番があるか分からないスタッドレスタイヤを装着する時期が来た。

昨年、スッタモンダの末に新しいスタッドレスタイヤをアルミホイールに組んだので、今年はタイヤ&ホイールを付け替えるだけの簡単作業。

しかし、今年の自分は昨年までと、ちょっと心構えが違う。

なぜなら、今年はタイヤが外れて、歩行者にぶつかる痛ましい事故が話題となったから。

これまでも真面目にやっているつもりだったが、改めて思い返すと油断だらけ。

タイヤ交換なんて簡単な作業という意識になっていたし、トルク管理は数年前にトルクレンチが壊れて以来、感覚頼りでやっていた。(素人の感覚なので結局、テキトーという事。)

しかし、痛ましい事故を目の当たりにして、改めて「真面目に」やる必要性を痛感した。

そこで、今年はトルクレンチを新調して、真面目にタイヤ交換することにした。

真面目なトルクレンチ選び


トルクレンチは大きく分けて2種類ある。

一つは、規定トルクに達するとカチッと音と触感で知らせてくれるアナログタイプ。

トネ(TONE) プレセット形トルクレンチ 差込角12.7mm(1/2") T4HC140 140N・m

もう一つは、トルク値をデジタル表示してくれるタイプ。

前回はアナログタイプを買ったが、イマイチ使いこなせなかった。

そこで、今回はデジタルタイプを選択。

デジタルタイプも松竹梅あるが、真面目にやる以上、信頼性最優先。

お値段は張るが、KTCのデジラチェなるものを選択。適合するサイズ(トルク値が131N・m以上あるもの)は2つあるのだが、お値段の安いGEK135-R4(135N・mがMAXなのでかなりギリギリ)をチョイス。(後々、ここでケチらなければよかったとちょっと後悔・・・)

京都機械工具(KTC) デジタルトルクレンチ デジラチェ GEK135-R4 京都機械工具(KTC) デジタルトルクレンチ デジラチェ GEK200-R4

これに、いつも使用しているアストロプロダクツのインパクトソケットをセット。

アストロプロダクツ AP Q-Fit 1/2DR ホイール用インパクトソケット 21mm

しかし、このままでは、タイヤが邪魔でトルクレンチのグリップをしっかり握れないという、想定外の事態が発生。(GEK200-R4を選んでいれば問題なかったはず・・・)

そこで、KTCのエクステンションバーを追加購入。

京都機械工具 12.7sq.エクステンションバー50mm BE4050

なんとかグリップを握るための最低限のスペースを確保した。

締め付けトルク規をセット


トルクレンチを使用する前に、指定トルク値をセットする必要がある。

再販ランクル70のアルミホイールの締め付けトルク値は取扱説明書によると131N・m。(ナットが純正平座ナットでなくなるので、スチールホイールのトルク値になるのでは?との指摘もあるので、正しいか今のところ不明です。)

この値をメモリー登録して準備完了。

ジャッキアップも真面目


タイヤ交換のためのジャッキアップ作業なども今までより、かなり真面目。

なぜなら、最近、ジャッキアップ中の事故のニュースを見たから。

今までは、タイヤ交換で車体下に潜ることはないからねぇ、という感じで、ジャッキスタンドは使わずに、万が一に備えて外したタイヤを車体下に置くだけだった。

しかし、今年はちゃんとジャッキスタンドをセット。

アストロプロダクツ AP 3.0TON リジッドラック (2脚入)

万が一、ジャッキが脱力しても大丈夫な状態で作業した。

もちろん、作業時は対角線のタイヤに輪止めもセット。

真面目にトルク完了


保管していたスタッドレスタイヤを出してきて、コンプレッサーでエアーを250kpaになるよう充填。

タイヤ&ホイールを脱着し、インパクトドライバーで軽くホイールナットを閉めた状態でジャッキダウン。

そして、最後の仕上げに真面目なトルクレンチが登場。

グリップの指定位置を握り、グイッと力を掛けていく。

80-90N・m位までは簡単に行くが、その先は体重を掛けながらでないと結構辛い。

そして、指定トルクの90%まだ来ると、ピッピッと音が鳴り知らせてくれる。

そこからさらに力を加えるが、これが131N・mピッタリにするのは至難の業。

もう少し長ければ力が加えやすいのだが・・・

何度かやり直したりもしながら、ようやく全部のホイールナットを130ちょい過ぎ位の値で締め付け完了。

まとめ


さて、ただのスタッドレスタイヤ装着にしては大袈裟に書いたが、実際、真面目にやると、なかなか面倒。

特に指定したトルク値に締めるという当たり前のことが、これほどできないとは思わなかった。

もう少し小さいトルク値だったら、簡単そうだが、自分の腕力ではこの131N・mというトルク値付近での微調整はなかなか厳しかった。

やはり、もう一つ大きい(長い)サイズのトルクレンチ(GEK200-R4)にすべきだったのだろう。

まぁ、何度かやるうちに上達するのかもしれないが、ダメなら飼い直す予定。

さぁ、あとは雪を待つのみだが、この年末とは思えない地元神奈川の気候。

 

果たしてスタッドレスタイヤの出番はあるのだろうか?

「トルクレンチで真面目なスタッドレスタイヤDIY装着作業」への2件のフィードバック

  1. 丸目部会長のまるです。

    ブラVで、テーパー座の袋ナットですよね?

    取説での131Nmは純正アルミホイールでの規定トルクですが、トヨタ純正によくある平座ナットかと思われます。
    テーパー座ナットを用いる所長さまの場合、スチールの209Nmとは言わないまでも、もっと強く締める必要があるのかな?と愚考しますが、いかがでしょうか?

    というのも私は今でこそ夏は純正スチール、冬はブラVで、いずれもテーパーナット(共用可)なんですが、ナロー化前は純正アルミ履いてましたので、ナットが違えば締め付けトルクも変える必要があることをナロー化の際に知った次第です。

    ちなみに2000年式丸目の取説ではアルミ103Nm、スチール157Nmで、何故か再販よりだいぶ低いんですね。私は夏冬いずれも後者で締めてますが。
    4×4エンジニアリングに問い合わせるのが、一番確実でしょうかね。

    1. まるさん

      コメントありがとうございます。
      アルミホイールとスチールホイールの違いがナットにあるのだとすると、真面目のつもりが全然足りてない感じですねぇ。
      ナットメーカーのKyoeiのサイトにM14は140という参考値があったので、まぁ、遠からずというところではあるようですが、やはり4×4エンジニアリングに聞いてみるのが確実そうですね。
      せっかくのデジラチェがお蔵入りなのが残念ですが、やはりもう一つ大きなサイズじゃないとダメそうですね。

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