まえおき
再販ランクル70登場(2014年8月)前の2013年を思い返すと、当時は国内のランドクルーザーは僅か1車種、ランクル200のみだった(プラドを含めても2車種)。

それが、今や、現行モデルでランドクルーザー300、ランドクルーザー250、ランドクルーザー70の3種類。

それに加えて、来年(2026年)中頃には、ランドクルーザーFJが登場して4種類、4兄弟となる。
世間ではランドクルーザーバブル到来かと思わせるような中古車価格の高騰、ついには正規ランドクルーザーグッズとしてロゴ入りソックスまで販売されてしまう状況・・・(その他、ランドクルーザー公式グッズはランクルBASE運営のコチラ→ランドクルーザーオフィシャルアイテムズ)

2013年当時のもの好きが乗る車という雰囲気からは、とても考えらえない状況に陥っている。
マイナーなものに惹かれる自分の性分、この空前のランクルブームの中にランクル70が巻き込まれて、メジャー車化してしまっていることは耐え難い苦痛だ。

さて、そんなことはさておき、もう1年も待たずにランクルFJが発売され、ランクル4兄弟が国内揃い踏みとなる。
そんな状況を前に、当研究所としては、可能な範囲で4兄弟を比較してみたい。
ついでに、いかにランクル70以外が素晴らしい車で、ランクル70を買う必然性のない、しょうもない車であるかをお伝えしたい。
見た目(主に顔)
まずは、ド素人丸出しの私は、当然のごとく見た目から入ることになる。
もちろん、機能、スペック、歴史的背景、色々知ったら不細工もカッコよく見えるってこともあるけれど、まずは純粋な見た目から。
| ランクル300 | ランクル250 |
|
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| ランクル70 | ランクルFJ |
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完全なる独断と偏見による評価をすると以下のとおり(★5つが最高)。
| ランクル300 | ★★★★:ランクル史上最高のオラオラ顔。フラッグシップモデルの貫禄を十分に感じられる。特にGR顔は個人的に好みで★★★★★。 |
| ランクル250 | ★★:顔のパーツが多く?、ゴチャゴチャして見える。なぜか自分にはカニの顔っぽく見える。カニは好きだが。 |
| ランクル70 | ★:伝統の丸目の上のおおきなオデコがシャープさに欠ける印象を与えて、気の抜けたガチャピン顔に見える。見慣れたら変わるかと思ったが・・・(買えない腹いせにディスってると思われても反論できず) |
| ランクルFJ | ★★★:FORD RUPTORそっくりさんの線状ヘッドライトも、FJクルーザーを彷彿とさせる丸目も、既存モデル由来の安心感(オリジナリティーの無さ)なのか、好印象。 |
ド素人の★の数はさておき、あなたの好みはどう?純粋な見た目(主に顔)で選ぶならどれか、暇すぎてやることないなら投票どうぞ。
後ろ姿
| ランクル300 | ランクル250 |
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| ランクル70 | ランクルFJ |
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後ろ姿は、見た目で個人的好み順で言うと、ランクル70→ランクル300→ランクル250→ランクルFJ。
ランクル70の昔のままのデザインは秀逸。ランクル300はシンプルで高級感溢れるデザインが〇。
ちなみに、機能の話になるが、ランクル70の7:3分割式観音開きドアが狭い場所でも開けやすく、とても便利。
ランクル300とランクル250の跳ね上げ式は、雨が防げていいのだが、後方が狭い場所では時に使い勝手が悪くなる。
最悪(すみません)なのはランクルFJの片開き一枚ドア。雨もふせげず、停車位置、路面の傾斜状態によっては開けるのが非常に困難になる。
サイズ
| ランクル300 | ランクル250 | ランクル70 | ランクルFJ | |
| 車重(ガソリン) | 2,360-2,520 | 2,240 | ― | 2,040 |
| 車重(ディーゼル) | 2,550-2,560 | 2,320-2,410 | 2,300 | ― |
| 全長(mm) | 4,950 -4,985 | 4,925 | 4,890 | 4,575 |
| 全幅(mm) | 1,980-1,990 | 1,940-1,980 | 1,870 | 1,855 |
| 全高(mm) | 1,925 | 1,925-1,935 | 1,930 | 1,960 |
| ホイールベース(mm) | 2,850 | 2,850 | 2,730 | 2,580 |
| 最小回転半径 | 5.9m | 6.0m | 6.3m | 5.5m |
| トレッド(F)(mm) | 1,665 | 1,665(GX1645) | 1,555 | ? |
| トレッド(R)(mm) | 1,665 | 1,665(GX1645) | 1,460 | ? |
| 最低地上高(mm) | 225 | 215-225 | 200 | 240 |
ランクルFJは短く、幅が狭く、最低地上高が大きい(→その分車高が高い)、そして小回りも効くという、使い勝手の良さそうなスタイル。

車格も考えると、ジムニー同様、オフロードを楽しむ人もそれなりに選択しそうな印象だ。
プラットフォーム
| ランクル300 | ランクル250 | ランクル70 | ランクルFJ |
| GA-F | GA-F | (ラダーフレーム) | IMV |
ランクルFJは現在のランクルシリーズとしては異色の海外(タイ)生産となり、プラットフォームも新興国向けでハイラックス、フォーチュナーなどにも採用されているIMVプラットフォーム。


色々な意味で、ランクルシリーズとしては新しい。
| GA-F | トヨタの大型車向けTNGAフレーム構造で、ランドクルーザー300などに採用。剛性向上と軽量化により、走行性能・安全性・乗り心地を高めた最新プラットフォーム。(ラダーフレーム) |
| IMV | Innovative International Multi-purpose Vehicleの略。新興国向けに開発された共通車台で、ピックアップやSUVに幅広く採用され、耐久性・低コスト・生産効率を高めたグローバル基盤。(ラダーフレーム) |
エンジン
お次は車のコアとなるエンジン比較。
| ランクル300 | ランクル250 | ランクル70 | ランクルFJ |
| 3.5L V型6気筒ツインターボガソリン (V35A-FTS) | 2.7L 直列4気筒ガソリン(2TR-FE) | ― | 2.7L 直列4気筒ガソリン(2TR-FE) |
| 3.3L V型6気筒ツインターボディーゼル(F33A-FTV) | 2.8L 直列4気筒ディーゼルターボ(1GD-FTV) | 2.8L 直列4気筒ディーゼルターボ(1GD-FTV) | ― |
ランクル300以外の3車種は2種類のエンジンを使い回しているのが分かる。
[各エンジンの生産開始時期]
- 2TR-FE :2004年~
- 1GD-FTV:2015年~
- V35A-FTS:2017年~
- F33A-FTV:2021年~
運転したことのあるエンジンが一つもないド素人なので、評価はできないが、こう見るとランクル300に乗ってみたい気持ちが湧いてくる。

あとは、ランクル250とランクルFJのガソリンモデル(2TR-FE)が同じエンジン採用ということで、車重の違い(200Kg)などが乗り味にどんな影響を与えるかは、少し興味深いところだ。
ミッション
| ランクル300 | ランクル250 | ランクル70 | ランクルFJ |
| Direct Shift-10AT(10速AT) | (ディーゼル)Direct Shift-8AT(電子制御8速オートマチック)
(ガソリン)6 Super ECT(電子制御6速オートマチック |
フレックスロックアップ付スーパーインテリジェント6速オートマチック〈6 Super ECT〉 | 6速オートマチック〈6 Super ECT〉 |
いまや国内ランクルシリーズにおいてはMTは存在しない。
ランクル250ガソリン、ランクル70、ランクルFJは、すべて同じ6速オートマチック。ZX
MTがいい、なんて言ってたら買えるランクルはない、そういう時代なのだと痛感。

ガソリンだろうが、角目だろうが、再販ランクル70を大事に楽しもうと思わずにいられない・・・
駆動方式
| ランクル300 | ランクル250 | ランクル70 | ランクルFJ |
| 4輪駆動(フルタイム) | 4輪駆動(フルタイム) | 4輪駆動(パートタイム) | 4輪駆動(パートタイム) |
↓の記事に書いたとおり、実用性&コストを重視したランクル70とランクルFJはパートタイム。
サスペンション
| ランクル300 | ランクル250 | ランクル70 | ランクルFJ | |
| フロント | ダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリング | ダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリグ | 車軸式コイルスプリング | ダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリグ |
| リア | トレーリングリンク車軸式コイルスプリング | トレーリングリンク車軸式コイルスプリング | 車軸式半楕円リーフスプリング | トレーリングリンク車軸式コイルスプリング |
ランクル70だけが特異な強度重視ということが良くわかる。
正直、街乗り+体験オフロード程度の人(自分のこと)にはランクル70の強度は無用。

ニワカオフロード体験者の自分が偉そうに、乗っちゃダメなんて言うつもりはないが、本格的にオフロードをやろうなんて奇特な方以外は、できることなら、ランクル70以外の3車種でお願いできないですかね?
価格(車両本体)
| ランクル300 | ランクル250 | ランクル70 | ランクルFJ |
| 525~813万円 | 520~735万円 | 480万円 | 390~430?妄想 |
ランクルFJの価格は未公表。
個人的には300万円台後半になると思っていたが、こうして並べてみると、400万円台前半もある気がしてくる。
ただ、ライバル車ともウワサされるジムニーノマドが265万円~275万円であることも考えると、やはり300万円台もあるような・・・
それにしても、車、高くなったなぁ・・・
再販ランクル70なんて、バンの車両本体価格333万円だもんなぁ。それでも昔の丸目ランクル70の200万円台と比べて高いなんて意見もあったんだから。
日本人の所得水準なんて大して変わってないのに、一体、何なんだろ。
まとめ
というわけで、ランクル4兄弟を比較してみたわけだが、こうして改めて見ると、ランクル300、ランクル70、ランクルFJの3車種は比較的、その立ち位置(選ぶ理由)が分かりやすい。

ランクルFJは廉価版(セカンドライン?)というと言葉が悪いかもしれないが、お手頃な価格、かつ恐らく供給量もランクル250以上になり、手に入りやすいものになるのだろうから、他のモデルでは拾えていなかった客層の開拓にもつながりそうな(ど素人の)印象。

それに対して、ランクル250は、300との価格差もさほど大きくなく、車体も大きいのだが、エンジン、内装などでは下位車種(ランクル70、ランクルFJ)寄りで、ターゲットが分かりにくいような・・・
価格はかなり違いながらも、案外、ランクル250とランクルFJの購入層はダブりそうな気がしなくもなくもない(どっち?)。
ランクル300、70が全く買えない状況の中、ランクル250が(比較的)買えるランクルとしてニーズを吸収してきた面は大きいと思うが、ランクルFJ登場後、どうなっていくのか、興味深いところだ。
とまぁ、ド素人が適当なことをダラダラ書いたが、要するに、ランクル70なんていうオフロード性能、耐久性に極端に偏った車の事など忘れて、ランクルFJ、250などに目を向けてはどうですか?ということで、よろしいかと。












