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再販ランクル70が召し上がるハイオクガソリンって何?
ランクル70(GRJ7#)の指定燃料はハイオク
再販ランクル70に搭載される4.0L V6 1GR-FEエンジンは私のような庶民には無縁だった無鉛プレミアムガソリン(いわゆるハイオク)を使用することが推奨されている。
ただ、レギュラーガソリンも使えないことはないらしい。
一昔前なら、ガソリンスタンドに入って行って、若いお姉さんに「ハイオクですか」と聞かれて、「いや、レギュラーで」というのがどうにも格好悪いということで、維持費節約そっちのけでやむなくハイオクなんて人もいたかもしれない(いない?)。
でも、そんな小市民にとっては有りがたいことにセルフ全盛?の今となってはそういう意味では選択の自由は広がっているので、節約でレギュラーということもやりやすくはなっている。
まぁ、ランクル70を見て「軽油ですか」ならまだしも、「ハイオクですか?」って聞く人も少なそうではあるけれど・・・
小市民の自分としては、カタログを見ると、
その場合、エンジン性能を十分に発揮できません。
という注書きがあるので、大してその性能を感じる能力もないくせに、せっかくなら、と思考停止でハイオクを入れてしまう。
ところでハイオクって何?
ところで、こうしてハイオクだ、レギュラーだ、と書いているものの、その違いは全くといっていいほど理解していない。
そこでその違いを調べてみた。
ハイオクの基準
すると、答えはシンプル、日本の場合 基準は以下のようにJIS(日本工業規格)で決まっている。
■ハイオク:オクタン価が96RON以上(出光ゼアスは100RONで洗浄剤入り)
■レギュラー:オクタン価が89RON以上
残念なことにシンプルすぎて、ここで得たのは「オク」タン価が「高い(ハイ)」から「ハイオク」なんだ、へぇ~、という大発見だけ。
オクタン価とは
では、「オクタン価」って一体何の数字なのか。
堅いところで経済産業省の資料の中から拾った定義は以下のとおり。
火花着火式エンジン用燃料のアンチノック性を表す尺度。
オクタン価が高いほど、自動車のエンジン内においてノッキング(注1)が起きにくく、より効率的な燃焼を実現することができる。
(注1)ノッキングとは、エンジンの燃焼室内で発生する異常燃焼を言う。
なるほど、オクタン価が高いほど、エンジンの燃焼室内で異常燃焼が発生しにくいということらしい。
異常燃焼とは
もう少し解説してもらいたかったのは異常燃焼。
ネットで調べたところ以下のようなものらしい。
①ノッキング:点火プラグで点火後に燃焼速度が著しく増大する現象
②デトネーション:点火前に燃焼室内の混合気が自着火する現象
これが発生すると、エンジンが要求するコントロールが難しいため、発生すると出力や燃費を良好に保ち、スムーズな運転が難しく、場合によってはピストンの溶融などによりエンジンを破損させることもある。
イメージは不完全燃焼だったので、全然違っていた。
調べてよかった。
まとめ
ということは、少しくどいけど、丁寧にカタログの内容を言い換えると、
再販ランクル70のエンジンは
エンジンの燃焼室内でノッキングやデトネーションという異常燃焼が発生しにくいハイオクを使うことで能力を最大限発揮できる仕様になっています。
ただし、異常燃焼が少々発生するレギュラーガソリンでもピストンの溶融などの故障は発生しないようになっています。
なお、レギュラーガソリン使用時は、出力や燃費を良好に保ち、スムーズな運転を可能にするというこのエンジンの能力を最大限発揮することはできません。
ということ?
ちなみに、ランクル70のカタログ燃費6.6km/Lで年間50,000km走行なら、必要ガソリン量は7,575L。
レギュラーとハイオクの単価差は11円になるものとして、年間差額は約83,000円(月額6,900円)。
高いか安いかはご家庭の状況次第なのでよくご相談のうえ、ハイオクでもレギュラーでもお好きな方で。