9年前に手放したランクル79への後悔と未練
9年前(2015年8月)に新車で購入した再販ランクル70ピックアップ(GRJ79)。
先に2014年12月に購入していたバン(GRJ76)との嬉し恥ずかし2台持ちを1年経験。
しかし、最終的にバンかピックアップかの比較の末、泣く泣くピックアップを手放してしまった。

しかし、その後ずっと未練が尾を引き、後悔し続けていた。
「なんで売ってしまったのだろう・・・自分のバカ」
そんな思いを抱えたまま、未練たらしく中古車サイトを眺め続ける日々。
安くなれと願う気持ちに反して、価格はどんどん高騰し、ますます手の届かない存在になっていく。
僅か1700台しか供給されなかったランクル79は中古車在庫も20台前後しかないのが常。

さらに、「そもそも車を2台持ちするなんて贅沢ではないか」という現実的な葛藤もあり、ただ欲しい気持ちだけを抱えたまま9年が過ぎていった。
欲しい車ランキング1位はずっとランクル79
世間では再再販ランクル70、ランクル250、ランクルFJと新世代ランクルの話題で盛り上がっている。
少しでもそれらの車が欲しい気持ちが湧けば、この未練も薄まるのだろう。
しかし、正直、全然興味が持てず、欲しい車ランキング1位「ランクル79ピックアップ」はずっと変わらない。

不愛想で強く漂うトラック感、実用美、そして溢れるワイルド感が心底たまらない。

もちろん、今となっては希少種のマニュアル(MT)も、他の車では満たされることのない、この車の魅力だ。

当然、ハイオクで燃費6.6km/Lと大飯食らいだし、5.3m近い車長は取り回しに苦労する。
都市部では停められない駐車場も多いなど、ネガティブな要素も事欠かないが、それすらも愛おしい。
他のピックアップオーナーの方と会うたび、SNSでみるたびに、目を奪われては「いいなぁ、かっこいいなぁ」と見惚れてしまう。

この車だけは、ずっと別格だった。
転機になったタイ駐在での考え方の変化
でも、再度、ましてやプレミアム価格で買うのは違う、そう思い込んでいた。
しかし、そんな自分の凝り固まった考え方を変えたのが、タイでの駐在生活だった。
現地で出会った駐在員(特に単身赴任者)の多くは、ゴルフや釣りなどの余暇を全力で楽しんでいた。
もちろん異国での仕事はハードなわけだが、その分プライベートも思いきり楽しんでいる。(ゴルフは仕事の延長になっているケースも多く、遊びと言っては失礼な面もあるが・・・)
2年と短い期間だが、そんな人たちと時間を共にさせていただき、全力で遊ぶその姿を間近で見て、ふと思った。
「短い人生、チマチマと将来の不安ばかり気にしていても仕方ないのでは?」

子供の学費、将来の生活費、住宅ローン、何かあったときに対応できる余裕、そんなことばかり考えて将来不安におののいていては、一生、気楽に自分の人生を楽しむことなんてできない。
どうせここから大した人生に化けることはないのだし、多少無理してしくじったって「中の中」が「中の下」になる程度。
たかが車一台じゃないか。
チマチマ生きて、死ぬ直前に「ピックアップ欲しかった…」と思う位なら、今買って、無理になったら手放せばいいじゃないか。
少しは資産性もある車なのだし。
そんな刹那的な考えもいいじゃないか、と思えるようになった。
運命的な1台との再会(2026年1月)
そんなマインドセットの変化がありつつも、いつものように未練たらしく中古車情報を見ていた2026年1月。
カーセンサーに掲載されていた、1台のベージュのキャノピー付きランクル70ピックアップが目に入った。


「この車、なんか見たことある…」と思うと同時に、弱ってきている頭頂部に稲妻が落ちたような感覚に襲われた。
それは、2015年に自分のブログで紹介していたJOKERさんの車だった。


茶色いレザーを一部にあしらった本革張替えレカロシートとキャノピーが特に個性的で印象深く記憶に強く残っていた個体。
比較的早い時期に手放されて、中古車サイトに掲載されていたので、余裕のある人が思いっきりカスタムして、満足すると次の車を楽しむのかなぁ、と思った記憶があった。
その車が、まさかこのタイミングで売りに出ている。
ただ、興味は湧いたが、価格はやはりプレミアム価格だった。
ランクル79中古◯◯◯万円は高い?実際の判断と評価
金額は控えておくが、10年前、新車の車両本体価格が350万円(税込)だったことを、今回の値段は決して安くはない。
実際、2015年当時、乗り出し350万円で購入(オプションはデフロックのみ)できたのだから。
【車両情報】
| 年式 | 2014年 |
| 走行距離 | 10.2万キロ |
| 修復歴 | なし |
| 車検 | なし(車検整備付) |
【価格】
| 車体価格 | ◯◯◯万円(法定整備費用含む) |
| 手続き代行費用 | 42,130円(県外登録費用+25,300円、自動車税込み) |
| 預かり法定費用 | 56,200円 |
しかし、以下のカスタム内容、タバコ臭はないこと、などを考えると、実車を見ないと確定的なことは言えないが、相場的には割安に感じた。
- デフロック(純正OP)
- 電動ウインチ(純正OP)
- JAOS TRIBEアルミホイール(純正OP)
- フォグランプ(純正OP)
- TOYOTAロゴフロントグリル(純正OP)
- サイドバイザー(純正OP) (右リア割れあり)
- 純正輸出用本革ステアリング
- 純正輸出用本革シフトノブ&トランスファーノブ
- ガナドールマフラー(今のところ異音なし)
- ETONスピーカー&ツイーター
- キャノピー(塗装劣化し、販売店が再塗装済み)
- ヒッチメンバー
- JAOS HIDヘッドライト
- 本革張替えレカロシート、本革張替えリアシート
新車時の純正オプション込み価格(諸費用別)をシミュレーターで試算すると約410万円。
走行距離は10万kmを超えているが、「9年間大切に使って維持して、カスタムまでしてもらった車」と考えれば十分納得できる。

この出会いは、偶然というより、もはや(自分が普段は信じない)運命に感じられた。
(参考:ランクル79の中古車相場 2026年6月時点)
・中古車販売台数 20台前後
・支払総額480万円~720万円(異常値除く)
・10万キロ越え、デフロック付きで400万円台後半~の印象

購入までのリアルな経過
問い合わせ〜ライバル商談キャンセルまで
| 1月15日 | カーセンサー経由で販売店(山梨のスタイルウォーク)に問い合わせ |
| 1月16日 | 販売店から既に「ライバルが商談中につきキャンセルの場合連絡する」との回答(絶望)![]() |
| 1月19日 | 奇跡的に販売店からライバルが購入断念との連絡(昇天)![]() |
もちろん、ライバルがなぜ断念したのか、気にならないではないが、自分的には、実写をみて余程ひどい臭いや錆びでもない限り買いたいという覚悟がほぼ決まり、現車確認の予約と申込金3万円を支払った。
現車確認〜仮契約
2月7日:一時帰国に合わせて現車確認
関東は前日からの雪であいにくの天候。

南国帰りの体に鞭打って、寒空の下、このためだけのスタッドレス装着など面倒だったが、そこは人生の一大事なので已む無し。

待ちに待って対面したピックアップは想像以上に状態が良かった。
- タバコ臭など不快な臭いなし
- フレームなどに酷い錆なし
- デフロック、ウインチが正常に作動
- ボディに小傷ほとんどなし
- 小傷少なく全体的に丁寧に扱われていた印象
- 激しいオフロード走行の痕跡見当たらず

販売店によるお化粧もあるとはいえ、素人目には満足いく一台ということで、ニヤニヤが止まらず、その場で仮契約を決断。
納車調整(海外からの購入)
当時の自分はまだタイ・バンコク駐在中。
海外から購入は可能か(委任状に添付する印鑑証明の代わりのサイン証明書など面倒な手間がある)、納車を待ってもらえるのかとの不安はあったが、販売店は非常に柔軟に対応してくれた。
納車は帰国後の4月以降でOK。
さらにその時点では山梨の店舗だけだったが、4月には平塚店オープン予定で、そちらに陸送(無料)して納車可能というではないか。

正直、「ここまで条件が揃うことある?」というレベル。
――これはもう、運命だと思った。
ついに納車|9年ぶりの再販ランクル70の2台持ち
3月末の帰国後、すぐに車庫証明、印鑑証明を販売店に提出し、販売店が山梨で登録手続きを進め、4月末納車される見通しの下、準備が進められた。(ちなみに、登録は山梨で行うため、遠隔地での手続き費用として2万円少々通常より割高だった。)
途中、登録(車検)で多少のトラブルはあり、長期間を要したものの、販売店の対応は終始誠実で、不安を感じることはなく手続きは完了。
そして2026年6月19日、ついに納車。
前回ピックアップがあった時はまだ小さかった息子が、中学生になり自分と同レベルでワクワクしながら車の引き取りに向かった。

そして、9年ぶりに手元に戻ってきたランクル79。

ついに待望のバンとピックアップの2台体制が復活。
再びこんな日が訪れるとは、夢にも思っていなかった。

まとめ
9年間、執拗に欲しいと思い続けたランクル79ピックアップ。
理性で欲望を押さえつけ続け、悶々としてきたが、結局、9年間、その気持ちは消えなかった。
そうこうするうち、自分も気が付けば50歳越え。
人生折り返し地点を超えたのは間違いない。
楽しく車を運転できる時間はそう長くないだろう。
「欲しい」と思い続け、ネット検索し続けるより、贅沢はできなくても、食うに困らない状況が保てるなら元気なうちに「買って楽しんだ」方がいいと思うに至ったが故の、今回の暴挙。

この決断を苦々しくも支持してくれた家族にも感謝しつつ、また手放す日が来るその時まで、自分好みにカスタムしつつ、この車を思い切り楽しみたい。




























