疑問
低速鬼トルクが売りの丸目ランクル70(ディーゼルエンジン)では当たり前(らしい)2速発進。
再販ランクル70はどうなんだろう?
結論
色々な意見があったし、自分の車なので、好きなように運転すればいいのは当然のこととした上で、この場での敢えて結論を出すとすれば以下のとおり。
再販ランクル70は1速発進が基本
理由
①経験上、平坦な場所での2速発進は半クラッチを多用する必要あり。
※アイドリング状態からでも2速発信できるが、自分にとっては快適な運転にはならない。
②クラッチトラブルの情報があり、原因が2速発進の可能性があるため。
補足(まとめ)
上にも書いたとおり、所詮は自分の車。2速発進だろうが、5速発進だろうが、好きに運転して良し。
クラッチ操作の技術も人それぞれ、バンとピックアップでも違いがあるだろうし、クラッチトラブルなんて下手だからだ、と思うのも自由。
それでも、一応、自分なりの経験と情報を踏まえて出した当研究所の結論は取扱説明書にあるとおりの「1速発進」。ご参考まで。
過去の議論など(参考)
12月23日に再販ランクル70(GRJ76K)が納車となり、10数年振りのMT車の運転をすることになった。
久々に車を操る感覚を楽しみ始めているのだけれど、1速発進か、2速発進か、は悩ましい。
一週間ほど乗ってみたところでは、1速発進だと、アイドリング状態からでもノッキングなしの楽々スタートが切れる。
前に乗っていたMT車の平成元年式のレガシー2000ccのときは、半クラをしっかり確保して慎重に繋がないと不快な発進となっていた。
でも、ランクル70の場合、1速なら半クラは殆ど不要。
クラッチミートポイントで、少し優しめに離してあげるだけで、スムーズな発進ができる。
ところが、その反面、1速での走行は音、走りがかなり戦車的(乗ったことはないけどそんなイメージ)で、「早く車になりたい!」となる。
結果、車、というかタイヤが僅かに動くとすぐに、2速にシフトアップしたくなる。
それならば、2速発進がいいかというと、自分の技量では全くフラットな道で2速発進するのは、少しアクセルふかし気味か、かなり慎重にクラッチを繋がないといけない。
2速発信をルーティンとすると、数回に一度は気が付かない程度の上り坂だったりすることがあるのと、回転数不足でガクガクっとなってしまうことも。
なので、2速発信常用で無理がないかといわれると微妙。多分ディーゼルの丸目ランクル70とは違う。
2速発進直後の加速がかなりモタモタ感は否めない。
まぁ、後続車がいるときといないときで使い分ければいいだけだけど、ほかの人がどうしてるのかな?というのは気になるところ。
そこで参考になるのが、以下のしばさんとキターさんの会話。
MT操作に慣れている人にとっては当たり前の内容かもしれないのだけれど、私のように、久々のMTだったり、初めてのクロカンのMTという人には、参考になりそうな内容。
しばさん⇒キターさん
二速発進はどのようにされてますか?
僕は基本,1速のアイドリングスタート、つまりアクセをふかさずに半クラッチのみでスタートさせています。
アイドリングスタートの2速発進は結構、クラッチ操作に気を使います。
1速でアクセルを軽くふかして1000回転以上をキープしながらの半クラはスムーズな発進にはなりますが、すぐに二速にシフトアップしなければ、エンジン回転数だけ上がって、亀のようなスピード。
できれば、スムーズな二速発進がしてみたい。
スムーズな二速発進はエンジン回転数をどこまであげながら、クラッチ操作をしているのですか?
キターさん ⇒しばさん
ジムニーも殆ど2速発進だったんですが、ナナマルも試乗した時に、1速は低いなあと思っていたんです。
納車して、2速でアイドリングでも繋いでも発進出来ますし、1000回転位、あげれば発進出来ます。
ゴムのペダルだと、ちょっと難しいかもしれません。アルミのペダルを装着したら、かなりしやすくなりました。
暖かくなったら、クラッチの切れる位置を変更しようかなと思っています。
参考になりました?
しばさん ⇒キターさん
エンジン回転数1000を維持しながらの2速発進をしてみました。
アイドリングスタートで2速発進をするよりはエンストしないようにクラッチ操作に気を使う必要はなかったです。
ただし、クラッチのミートポイントのところで、エンジンがブルブルブルンって鳴る(エンストしそうな)のは防げませんでした。
1速がない分、車が動き出した後は楽です。エンジンがブルブルってならないように発進させるのは1速からのほうが上手くいきました。
エンジンが鳴ってしまわないような2速発進は、今のところうまくいってません。
キターさん ⇒しばさん
気持ち半クラ長めに、回転上げながら、繋いであげてください。
1000回転で繋ぐと、半クラで500回転位に落ちます。
そこで、上手く回転上げながら、繋げば、1速よりも、加速はよくなると思います。
しばさん⇒キターさん
今日はとてもスムーズな2速発進ができました。
ありがとうございました。快適!
キターさん ⇒しばさん
良かったです^o^
まとめると、
・2速でもアイドリングスタート可能。
・さらにスムーズな2速発進はハンクラ中も1000回転キープする程度ふかして、少し長めの半クラを使うことで可能となる。
という感じらしい。
確かに、私が運転していても、そんな感じだと思う。
しばさん、キターさん、また、ランクル70のことが一つ勉強になりました。ありがとうございます。
あとは、個人的には上手なシフトダウン、エンブレ活用のコツが知りたいところだ。
横軸に速度、縦軸に回転数をとったグラフを描いたとき、エンジン回転数は28。35×時速(km/時間)×各ギア比で算出されます。
各ギア比は決まっていますので、各ギアにおけるエンジン回転数は速度に応じて直線的に変化をします。
燃費はエアコンに使用の有無、タイヤ、運搬物の重量などの条件で変わりますが、基本はエンジン回転数が多ければそれだけガソリンが消費されるということになります。
エンジン回転数をできるだけ抑えてガソリンを消費しない走り方が燃費のよい走りになります。エンジン回転数を下げるという点だけを考慮した場合の考察です。
◎1速⇒2速
1速は他のギアに比べて、速度に応じて急激に増加します。そして、エンジン回転数が上がっても、速度は上がらない。
よって、平地の市街地を走行する場合に、1速で粘って速度を上げようとするよりは、さっさと2速にシフトアップしたほうが低いエンジン回転数で速度を上げていけます。
1速でエンジン回転数を2000以上にもっていく必要性はないかと考えます。エンジン回転数 2000未満、速度15km/hで2速へシフトアップするのが理想かなと考えます。
◎2速⇒3速
2速は、速度に応じたエンジン回転数の増え方が1速の次ぎに大きいです。各速度における2速と3速のエンジン回転数の差に注目します。
速度が上がるにつれて、2速と3速のエンジン回転数の差は大きくなっています。速度20km/hでの2速と3速のエンジン回転数の差は552rpmです。時速30km/hでは819rpmとなり、差が開いていきます。
時速40km/hで904rpmです。エンジン回転数の差をどこまで許容するかによりますが、時速30km/h、エンジン回転数で2096rpmの段階で3速に上げるのが適切だと考えます。時速20km/hですぐに2速から3速にシフトアップすると、3速のエンジン回転数が1000rpmを下回ってしまうので、パワーバンドを考えた場合に不適切かと考えました。
◎3速⇒4速
3速から4速へのシフトアップも「2速⇒3速」と同様の考え方です。各速度における3速と4速のエンジン回転数の差を見て、どれくらいの差が開いたらシフトアップすべきかを考えます。
時速40km、エンジン回転数が1690のところに達したら、4速にするとよいと考えます。
◎4速⇒5速
4速から5速のシフトアップは、思ったほどエンジン回転数が下がりません。ただし、速度が上がれば上がるほど、その差は開きます。50km/hあるいは60km/hで5速にするかは人の好みによりますが、パワーバンドを考えたときに、多少エンジン回転数があったほうがよい思うので、60km/hになった時点で5速にして、その速度を維持すべくエンジン回転数を1499をキープするようにしたらいいと考えます。
◎減速時
余談ですが、エンジンブレーキを使った時はガソリンは消費されませんので、赤信号が目に入ったら、アクセルを踏むのをやめてエンジンブレーキを使うとより、市街地での燃費が良くなるかと考えます。
グラフを表にしてみました。
↓km/h | 1st | 2nd | 3rd | 4th | 5th |
---|---|---|---|---|---|
10 | 1284 | 699 | 422 | 284 | 250 |
15 | 1926 | 1048 | 634 | 425 | 375 |
20 | 2568 | 1397 | 845 | 567 | 500 |
30 | 3852 | 2096 | 1267 | 851 | 749 |
40 | 5136 | 2794 | 1690 | 1134 | 999 |
50 | ― | 3493 | 2112 | 1418 | 1249 |
60 | ― | 4191 | 2534 | 1701 | 1499 |
70 | ― | ― | 2957 | 1985 | 1748 |
80 | ― | ― | 3379 | 2268 | 1998 |
90 | ― | ― | 3802 | 2552 | 2248 |
100 | ― | ― | 4224 | 2835 | 2498 |
(追伸)
マニュアル車の乗り方の本を読んでいると、エンジン回転数を見ながら運転するようにアドバイスされています、各ギアでどれくらいのエンジン回転数でどのくらいの速度がでるか大まかに把握するだけでも、車を自分でコントロールした気持ちになれます。
ギア比と最終減速比による理論値になりますが、参考にはなります、ランクルで燃費のよい市街地走行をどのように達成するか、みなさんの工夫を知りたいところです。
しばさん、MTドライビングマスターになりそうな勢い。
しばさんの検証結果など、理論は理論として知った上で、各々が好きなフィーリングを楽しんで操作できるのがベスト。
何気なく書いた2速発進、また勉強になった。
4WD一筋です。
クラッチ交換の費用は、モーター屋さんの請求書を見ると部品代(クラッチディスクASSY,クラッチカバーASSY,レリーズベアリングなど)47000円+技術料60000円(全て税別)となっていました。技術料については、ディーラーはもっと高額になると思いますので1速発進をお勧めします。
それは恐ろしいですね。
基本的には1速発信ですが、時々2速発信も試したりするので、下り坂以外はやめておきます。
再販ランクル76バンを所有している4WD一筋です。私のランクルも2速発進を常用していたところ30000kmぐらいを超えた頃、クラッチが滑るようになりました。その結果、クラッチを交換(費用120000円)することになり、やはり2速発進の常用は、クラッチに負担がかかるようです。特にこのランクルは、馬力もトルクもありますので皆様ご注意くださいね!
4WD一筋
クラッチ交換、そんなに費用がかかるんですか!
これは注意しないといけませんね。
手遅れでなければよいのですが・・・情報提供ありがとうございます。