第1回 丸目ランクル70(HZJ76K・HZJ76V)中古車市場動向調査レポート(2022年1月)

まえおき


前回の再販ランクル70中古車市場動向調査は2021年12月。

その異常とも思える価格高騰ぶりに驚いたのだが、同様に、又はそれ以上に丸目ランクル70も中古車価格が高騰している。

(もはやランクル70、車に限った話ではなく、インフレ傾向が鮮明になってきているが・・・)

ランクル70研究所を標榜する以上、丸目ランクル70の中古車についても調査しておくべきだろうということで、再販ランクル70同様、半年に1度の定点観測をすることにした。

とはいえ、丸目ランクル70は歴史が長く、種類も多いため、ある程度絞って調査した方がデータの有意性が高まると判断(本当は単に調査台数を減らしたいだけ)。

本調査の対象とするのは丸目最終型の1999年から2004年に販売されたフロントコイルモデルのうち、以下の2種類の中古車に限定した。

  • HZJ76K(ZX)・・・ロングのワイドボディ(下の画像左上)

  • HZJ76V(LX)・・・ロングのナローボディ(下の画像左上)

この結果を見て、ご自身の愛車の価値を推測してウヒャウヒャ言うもよし。購入が遠ざかっていくと嘆くもよし。そんなもんじゃないとわめくもよし。何かのお役に立てれば幸いです。

調査結果


○前提条件等

★価格は車両本体価格(諸費用含まず)

★今回も中古車在庫はグーネットにあるものが全てという前提を置いての定点観測。個人売買など、掲載されていないものは当然漏れているので悪しからず。また、価格が「ASK」となっているものも除外している。

台数・平均価格・平均距離・MT率

まず在庫台数。

LX28台、ZX41台で合計69台。

対称を限定したとはいえ、予想以上に少ないというのが第一印象である。

昨今の価格高騰の要因の一つが再販ランクル70同様、希少性にあることは疑いの余地がない。

これを調べてもう一つ驚いたことが、MT率の低さ(=AT率の高さ)である。

「ランクル70たるものMT車だ」という風潮があったものだとばかり思い込んでいたが、LXは半数程度の15台がMTだが、ZXは僅か6台(15%)がMTという少なさ。

実需としては平日の足としてのニーズもかなり高く、そういう方の多くはZXのATを選んでいて、クロカン走行などでガンガン使うために買う層はLXを選択していたのだろうか?

そして、平均距離が17万キロというとてつもない数字ながら、その中古車平均価格は驚きの446万円。

再販ランクル70の2021年調査結果495万円より平均価格(下の画像参照)としては低いものの、その走行距離、年式が丸10年以上古いことを考えると、とんでもない再販ランクル70以上のプレミアム状態である。

再販ランクル70中古車平均価格

ちなみに、LXの最高価格は699万円(1999年式3.7万キロ MT)、次点が629万円(2003年式1.6万キロ MT)。

ZXの最高価格は708万円(2004年式5.8万キロ AT)、次点は699.8万円(2004年式6.6万キロ MT)。

成約価格ではないので、なんとも言えないところだが、この価格が「あの頃は安かった」などと言われる時代が来ないことを祈るばかりである。

ちなみに、最終型の販売時の価格(千葉県)は下の画像のとおりで、ZXのMT車なら300万円を切っていた。

価格帯別在庫台数

次に価格帯別にどの程度の数のランクル70中古車が販売されているかLXとZXの対比で見る。

ZX(橙棒)のほうが高価格帯に固まっていると言えるが、ここまでくると、LX(青棒)だから、ZXだからというよりも、中古車ならではの事情で、年式、走行距離の方が価格に与えるインパクトが大きいのだろう。一概にどうこう分析できない状況である。

今後、これがどのように推移していくのか、全体的に右側に移動していかないことを願うばかりである。

都道府県別在庫台数

続いて都道府県別の中古車在庫台数を見ていく。

丸目ランクル70はディーゼル車なので、登録可能な県に集中するのは当然だが、中でも福岡県は特定の販売店が豊富に在庫しているため、かなり突出する形になっている。

地方転勤にでもなれば、是非、乗ってみたいものである。(ただでさえお金のかかる単身赴任でそんなの許される訳がないか・・・)

販売店シェア

最後に中古車販売店のシェアを見ておきたい。

これは福岡のカーシャイン・ロードが圧倒的なシェアを誇る。この販売店は自分が再販ランクル70が出る以前、DPF付きの丸目ランクル70を探して中古車情報を血眼になってみていたころから、かなりの在庫をストックしていたことは知っていた。

しかし、これほどの台数を集めているとは改めて驚かされた。他の型式も含めると、どえらいことになってそうである。

この他の販売店は1台から3台程度のたくさんの販売店が競合している状況。

下の再販ランクル70のシェアとは全く違うのも面白い。

年式も古く、トラブル発生リスクもあるし、それなりの目利きができないと仕入れもできない丸目ランクル70だけに、新興の大手中古車販売店は手が出せない(出さない)のだろう。

サンシャイン・ロードの展示を見に行くだけでも楽しそうだ。福岡に出張することがあれば行ってみよう。

まとめ


さて、今回初めて丸目ランクル70の中古車相場を調査してみたが、想像以上に対象とした2つの型式の車の台数が少なく、そこにMT車というフィルターをかけると僅か21台しかないことに非常に驚かされた。

ランクル70は「前後リーフに限る」「ショートに限る」等々、拘り満載の色々な意見はあると思うし、それは否定しないが、私のようなニワカランクル70ファンがファミリーカーを兼ねて買うなら、まずは最終型式のロング(ミドル)あたりを探すので、この2型式がこれだけ少なくて高いという事実は、ランクル70購入希望者のオーナーデビューのハードルをかなり上げてしまっているに違いない。

うなるほどのお金持ちの人ならいざ知らず、私のような庶民が背伸びしてこの車を買ったとしても、年式、走行距離を考えると、それなりのメンテナンス費用がかかることは覚悟しなければいけないだろう。

インスタ映えのことだけを考えて購入するにはあまりに厳しい状況と言わざるを得ない。

この急激な価格高騰が、今後、どういう推移をたどっていくのか、ランクル70研究所としては注視していくこととしたい。

いずれにしても、このランクル70需要が高まっている今だからこそ、TOYOTA自動車様には躊躇うことなくランクル70再再販という英断をして、少しでも価格高騰を和らげていただきたいものだ。

そして、前回調査でも最後に述べたが、ランクル70の価格高騰、希少化が進むと、盗難が増加する可能性もあるので、丸目、再販問わず、ランクル70オーナーの皆さまは注意されたし。

また、この機会に愛車の価値を知ってみたい方は一括査定が便利。以前はランクル70非対応だったけれど今はしっかりリスト入り。手軽に使えるようになってるようです。

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長文読破、ありがとうございました。


「第1回 丸目ランクル70(HZJ76K・HZJ76V)中古車市場動向調査レポート(2022年1月)」への4件のフィードバック

  1. 丸目部会長のまるです。

    調査お疲れさまです。
    「たっけぇ~」と思いながらちょくちょくチェックしていましたが、こうしてデータにしていただけると一層興味深いですね。
    ATがここまで多いとは。
    新車販売時の比率が気になりますね。そもそもATが多いのか?私を含めMT乗りがなかなか手放さない傾向なのか?

    まあ、これだけ高い代金払って手にいれても、ハッキリいって維持にもそれなりにかかると思いますので、そこらを理解して長く愛することの出来る方に乗っていただきたいと願わずにいられません。

    私のもちょくちょくドック入りするので、妻や息子からは「ランクルはすぐに壊れる」と思われているのが極めて不本意であります(笑)

    1. まるさん
      思いのほか調査対象が少なかったので、難しいところですが、やはりMTを選択するのはある程度、マニアックな方々だったのではないかと思います。
      敢えて不便を選択するわけですから。
      長年中古車のトラブルに悩まされた経験からすると、特に古い中古車を買うと、経歴への不安もあってか、何度か故障するうちに徐々に疑心暗鬼になって維持するモチベーションを失ってしまう気がします。
      ランクル70とはいえ、他より相対的に丈夫なだけで、老いには勝てませんからねぇ。すぐに壊れてるわけではなく、人間で例えるなら100歳超えてようやく病院通いするようになった程度、といったところですね。
      やはり今から丸目を買うならそれなりの知識、覚悟、またはある程度の資金が必要なのでしょうね。

  2. 市場調査、統計発表お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
    しかし価格の高騰は異常過ぎますね。どこから計算してんだろ?強気すぎます。
    それと価格相場と、70の希少性を知らない人がウッカリ悪徳中古車屋さんに赴くと損をしますのでご注意を。出来れば理解している人を伴った方が良いです。
    400から500とか・・・もう少し出せればトルーピーに手が届いてしまいます。
    尤も後整備しなくても平気か保証制度が充実していれば逆に買いだと思います。

    ランクル300買うならトルーピーかメガクルって気分を味わえます。…買えませんけどね。

    ちょっと計算です。
    400の販売価格だと店は200位の取り分として整備や書類に雑費が20~30とするとオーナーさんには100以上150から170位かな?
    300だと150が取り分で雑費が同じとしてオーナーさんが強気で売れば120から130がギリかな?
    こうなると個人でのやり取りの方が良くなってしまいますね。
    どちらでも「ふっかけ」と「ぼったくり」は存在しますね。

    店の取り分は変動しますのであくまでも想像上の数値です。
    まあ、重機の修理屋の経験からで、客層が個人と企業の差と単純に価格の桁が違うってのも有りますし。

    それにこの金額を出せるなら、正直に言って現行車種から選んだ方が乗り心地から快適装備に電子デバイスが満載した新車が買えます。
    その車が楽しいかどうかは分かりませんが。

    1. hzj70mnuさん
      価格は需給バランスの産物とはいえ、現在のところは希少性とブームでやや過熱感はある印象ですね。
      希少性は今後も高まるばかり、一方で経年劣化は進んでいくわけで、今後、どうなるか興味深いですね。

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