再再販ランクル70は期待外れで残念・・・でいいのか?

2015年の再販終了から9年待ったランクル70の国内再再販。

ディーゼルのランクル70一択の人なら、さらに長い2004年から20年近い期間、この時を待っていたはずだ。

しかし、最近、再再販ランクル70に関して寄せられるコメントからは、残念ながら、再再販ランクル70が、期待外れな、待っていた人々に失望を与えるような状況になっているような印象しか受けない。

お気楽な当方が、まだ、明確な「買えない」通告を受けていないのを良い事に、最後まで諦めない、と書けば、すぐにあちこちから「買えるはずがない」「諦めろ」といわんばかりコメントやメールまで来る始末だ。

その説得して誰が得するの?という感じだ。

とにかく、あまりにネガティブな情報やコメントが多く、暗い空気に飲み込まれそうになる。

その理由は今更指摘するまでもないが、各ディーラーに月1から3台程度と言われる供給台数の決定的な少なさにある。

少ない台数ゆえに、完全な売り手市場となり、営業活動する必要もなく客は列をなし、その中から、ディーラーが売りたい客を選別できる状態になっている。

そもそものランクル70の生産台数が少ないこともあるだろうが、国内向けの販売台数が少ないのは、日本の国力低下が大きいだろう。

30年近く平均賃金が伸びず本来ランクル70の購入層となりそうな中間層が薄くなり、しかも円安が進むことで、相対的には更に所得が減っている国内で、最低限のスペックで価格を抑えて販売しても儲けは少ない。価格を上げれば、買える人も減るし、世界的に見ればお買い得な水準のランクル300やランクル250と競合することもあり、販売可能台数は減るだろう。

それより、オイルマネーで潤う中東や、最低賃金が日本の2倍超の水準のオーストラリアなどの海外で、豪華仕様で販売するほうが、輸送費や関税を差し引いても利益率が高いのだろう。

イチユーザーとして、不満な気持ちは分からなくもないが、この状況で世界でビジネスをするトヨタに不満を向けるのはお角違いだ。

営利追求が目的の株式会社が利益度外視して行動すれば株主から責任を問われてしまう。

ゴチャゴチャ述べてきたが、今ここで問いたいのは、今回のせっかくのランクル70再再販というビッグイベントを期待外れで残念なものとして騒ぐばかりでいいのか、ということだ。

振り返れば、ランクル70は2004年に国内マーケットから姿を消した車だ。

2014年に再販で復活したが、期間限定販売で2015年には再び国内マーケットから姿を消した。その時は、多くの人が国内ではもう新車販売されることはないと諦めていただだろう。

しかし、トヨタはおそらく多くの困難を乗り越えて、今回、待望のディーゼルエンジンを搭載したランクル70の国内再再販という奇跡を起こしてくれた。

先に述べた日本の状況からすれば、日本仕様を作って投入してくれるだけで御の字と思わなければいけない。

もちろん、自分を含め、初期段階で、買いたいのに買えない人が多く生まれるのは非常に残念だが、ゼロだった状況から比べれば10ではなくても、よほどマシな状況だ。

運よく抽選に当選して買えるかもしれないし、増産などの状況変化で買いやすい状況になるかもしれない。カタログモデルなのだから、一旦はオーダーストップになっても、列に並んでいればいずれチャンスがあるかもしれない。

チャンスゼロに比べれば遥かにましだし、ありがたい。

カタログモデルで新しいランクル70が国内再投入されるので、いずれ試乗車に乗ることもできるだろうし、ディーラーに行けばカタログをみながらコーヒーを、すすることもできる。

そして、新しいランクル70の走る姿を国内で見ることができる。

個人的には、これらを純粋に喜ばしく思い、楽しみたい。

もちろん、既に再販ランクル70に乗っていて、急ぎ買い替える必要があるわけでもなく、買い増しできればラッキーくらいの立場なので、切迫した状況の方々とはスタンスが決定的に違うのだろう。

買いたいのに買えないのが辛い、悔しい、そんな人たちの気持ちには痛いほど分かるが、ネガティブに浸っていても、トヨタや各ディーラーの行動や状況は、今更変わらない。

共感を得ることは難しいだろうが、当方としては、ユーザーにできることは、わずかでも、国内で新車のランクル70を手にする可能性があることに感謝し、ゼロよりマシを楽しむことではないだろうかと思ったりする今日この頃だ。

もちろん、まだ買うことを諦めてはいない。


「再再販ランクル70は期待外れで残念・・・でいいのか?」への11件のフィードバック

  1. トヨタのマーケティング戦略上、さまざまなことを考えているのでしょうが、この問題はトヨタが「国内販売においても1台当たりのコストを適正に反映した価格で売る」のが本来なのではと思います。
    海外では1200万とか1500万で売れるわけですから、日本でも1000万近い価格をつければいいと思います。
    それによってある程度需給のバランスがとれると思います。
    文句が出るかもしれませんが、説明できると思います。
    そうなればあきらめがつくと思います。

    1. ななめまるさん
      コメントありがとうございます。
      確かに、1000万円もしたら、自分含め庶民はハナから諦めることができそうですね。

    2. 以前コメントさせて頂いた営業マンです。
      70や、最近のトヨタ車は大変心苦しい状況です。
      以前は販売活動をしていたものが、断る営業をしなければならない。
      そしてせっかくディーラーに入ったのに自分の欲しい車も買えない。お客様の二の次三の次…
      自分も70欲しいがいつ回って来ることやら。
      買えるかもしれない権利があるだけでも羨ましい限りです。

  2. ライト層は手を出しちゃいけない的な流れもありますよね
    デラから連絡来て、「買う」の一言が言えず…
    私、そのライト層なのですが70愛が足りないみたいです
    再再販70の値段が出てないから言えないのです
    私の中での価値が釣り合うのなら買う宣言するのにな
    とりあえず私のエリアは29日だそうです

    1. 西谷様
      コメントありがとうございます。
      ライト云々は私は気にする事はないと思います。
      確かに金額もわからない高額商品を、買います、とはなかなか言えないですよね。普通の感覚だと思います。

  3. 初めてコメントします。
    いつも楽しく拝見しております。
    若い頃に70に憧れたものの購入する経済力はなく断念し、2014年の再販も車を持つ状況でもなく断念、今回は都内在住ながら、70を駐車できる立体駐車場を契約でき、購入できる条件が整ったにもかかわらず、やはり購入できないのかなと思っておりました。しかしながら所長さんの記事やコメントを読み、焦らず気長にその時を待とうと決めました。
    ディーラーには一応行ってみますが、無理でしょう。でも、70を国内再投入してくれるトヨタの心意気に感謝です。

    1. カワちゃんさん
      コメントありがとうございます。
      トヨタが販売終了を宣言するまでは可能性あると信じて待ちましょう。楽しみに待つ時間も楽しいものですよね。

  4. (元祖)丸目部会長のまるです。

    何で欲しいのに買えないんだ!と、(発売前から)文句タラタラの方、気持ちは分かります。私にも、そんな気持ちが全くない訳ではないので。

    ただ思い返せば、元祖丸目の末期には、月間販売台数が二桁(!)でしたからね・・・(なお私は2000年秋に発注し、約1ヶ月で納車された)
    店舗への割り当てが1~3台といっても、全国にトヨタ系の店舗がいくつあるのか・・・

    半導体不足だの働き方改革だの、いろいろ理由あるんでしょうけど、そもそも「そこのアナタが欲しがるから」ってのが最大の要因かもしれませんね。

    1. まるさん
      コメントありがとうございます。
      全国約5000店舗あるようなので、そう考えるとかなりの台数ですね。クセ強な車のニーズがどこまで続くかも注目ですね。

  5. さすが所長です。頭の整理がつきました。自分も70の歴史は長いですが、買える可能性がゼロではないこと、再々販が買えなくても特別仕様やMTが出るのではと思えさせてくれる70に感謝し、4代目の再販に乗りながら、5代目の再々販増車を気長に待ちたいと思います。

    1. Art104さん
      コメントありがとうございます。
      特別仕様なども楽しみですね!
      残り物には福がある、のんびり期待しましょう。

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