タイヤの手組み ~ランクル70用ジオランダーMT編~

まえおき


過去に2度挑戦しているランクル70用のタイヤ手組み。

前回から時間が空いてしまうこともあってコツを覚えて活かすレベルにならず、毎度、初体験な感じになるのだけれど、今回も、約3年振りということで、良くも悪くもフレッシュな感じでの挑戦。

過去2回はビードワックスをベタベタにして作業していたけれど、シリコンスプレーで試してみたことだけは、経験したことがあるからできることかな。

タイヤ選び

今回愛車ランクル76用に選択したタイヤは信頼の国産メーカー、ヨコハマタイヤのジオランダーMT G003 245/75R16。

ランクル70用としては初めて新品購入したタイヤ。新品が自宅に届いたのは人生初だけどこんな綺麗に梱包されてくるとは驚いた。
YOKOHAMA GEOLANDER M/T G003 LT245/75R16 120/116Q
YOKOHAMA ヨコハマ GEOLANDAR M/T G003 LT245/75R16 120/116Q RBL
新旧タイヤトレッド面比較

アルミホイール

アルミホイールは以前から使用しているラグナザイジックス(廃盤モデル)。

サイズは7J-16 オフセット+25

今回使用するアルミホイール。ラグナザイジックス(16インチ7j+25)

78プラドに装着されていた中古品なので、小傷はそれなりにあるけれどデザインも好きだし、オフロードでも気軽に使えるので結構気に入っている。

用意した道具


タイヤ&ホイール手組みのために用意した道具一式
愛用のエアーコンプレッサー。

キジマ(Kijima) リムプロテクター 日本製造 汎用 3個入り 302-214
(STRAIGHT/ストレート) ビードクリーム 1kg 36-774
シリコンルブスプレー
ガレージ・ゼロ タイヤレバー 3本セット GZMT74
MASTERGRIP オイルレス エアー コンプレッサー タンク容量30L 1.5馬力 NCS02554J
AP エアタイヤゲージ TG025 | タイヤゲージ タイヤ エア エアツール 空気 空気圧 米式 点検 空気入れ
ASTRO PRODUCTS 04-08613 ウレタンエアホース 8.0mm×12.0mm×10m 04-08613

ホイールの下準備


まずはホイールのリム周辺についている古いタイヤのゴムやビードワックス、入り込んだ砂、土などの異物を綺麗に取り除く。

ここで手を抜くとスローパンクチャーなどのエアー漏れの原因となり、大変な手戻りになるので、しっかりやってピカピカにしておくことが大事。

サンドペーパーの600番でゴシゴシして、水洗い。

前のタイヤのゴムや入り込んだ土などをサンドペーパーできれいに落としてリムとビードが密着しやすいようにしておく。
リムをペーパー掛けして水洗いしたアルミホイール

取付作業


猛烈な暑さの中で、汗だくになりながらの作業だったのでちょっとしんどかったけれど、コツをつかんだ3本目あたりでの1本あたり作業時間は10分弱。

脚力・腕力はそれなりに使うけれど、リムプロテクターとタイヤレバーを本来の形で使うことができる作業なので、タイヤを取り外すのに比べれば楽な作業。

このホイールにタイヤをはめる。
最初はホイールを下にしてタイヤを上から押しこもうとしたが無理だった。前にやったときはこれでいけたんだけど・・・タイヤの違いかな。ビーサンもNG。
タイヤに上からホイールをはめていく。
ホイールを少し斜めにして押し込んでいく
タイヤのビードとおホイールの接点にはシリコンスプレーを吹いておく。
まずは体重をかけて押し込めるだけ押し込む。
ホイールにリムガードをつけてタイヤのビードにタイヤレバーをかけてめくるようにしながらホイールを押し込む。ビードが切れないよう、シリコンスプレーを吹いておいた。
最後はタイヤとホイールの接点にシリコンスプレーを吹いておいて乗ってゆするだけでタイヤの中にホイールが落ちる。
裏側の作業完了
表側の作業開始前
まずは体重をかけてタイヤをホイールに押し付けながら、両手でホイールを手前に引いて、可能な限りホイールを手前に引っ張り出す。
ビードとホイールの接点にシリコンスプレーを吹いておく
リムガードは3個あれば十分。

リムガードをセットしてタイヤとの隙間にタイヤレバーを差し込んだところ。タイヤレバーをリムガード越しにリムにかけてめくるようにリムを着だしてくる(ビードをリムの下に潜り込ませる)
タイヤレバーでリムをビードの上に引っ張り出しているところ
ある程度進むまではタイヤレバーを押さえつけておかないとゴムの力でビードが上がってきてしまう。
ある程度タイヤがはまったら、タイヤの手前側を強く踏みながらホイールを手前に引いてホイールの溝の深い部分にビードを押し当てるようにする。こうしないと最後まで到達しない。
リムガードとタイヤレバーを駆使してなんとかここまで来た
ここまでくれば終わったも同然。少し踏めば完成。
ホイールがタイヤに収まった状態
あとはビード上げ&空気入れの状態
タイヤの黄色いマーク(タイヤの一番軽い場所)をバルブの位置に合わせておいた

結局、組み込み作業にはビードワックスを使わなくてもシリコンスプレーで十分だった。

シリコンスプレーは潤滑性が高すぎて、タイヤにホイールを押し込んでも気を許すと戻ってきてしまうということがあるので必要最小限にすることが大切。

また、シリコンスプレーは気を付けてもかなり広範囲に飛散するので、トレッド面にたくさんかからないよう、必要最小限吹きかけることが大切。作業後に念のためトレッド面をパーツクリーナー(ゴムを傷めないプラスチックセーフ)で拭くとベストかな。

空気入れ&ビード上げ


自分は失敗経験がないけれど、手組でビード上げは難関の一つとされている。

油断してうまくビードが上がらないと困るので、ここではリム全体に薄くビードワックスを塗っておいた。

シリコンスプレーでも対応可能だと思うけれど、ここでは急に「餅は餅屋に」マインドが湧いたので。

ビード上げの前にホイールに薄くビードワックスを塗布しているところ。
エアーコンプレッサーでビード上げ&空気入れ
ビードは概ね200KPAでボンっと上がった。
手組が完了したタイヤ&ホイールセット。

ビードでポンッ!


作業完了を告げる景気のいい音を共有。

エア漏れテスト

ビードが上がったあと、空気圧。280kpaまで上げて手組み作業は95%完了。

ここで早く車に装着しておわりにしたくなるのたが、グッと堪えてエア漏れがないか確認しておく。

バケツに水を入れて、カーシャンプーを加える。それを、タイヤとホイールの際(裏・表)とエアバルブの根本付近にかけて、水を張るようにする。

エアー漏れがあるとその部位からシュワ~、と泡が出てきてこちらも口から泡が出そうになる。

カーシャンプー水をかけてエア漏れ試験しているところ。幸いエア漏れは無かった。

幸いなことにエア漏れはなしで手組作業としては無事100%作業完了となった。

車に装着


245/75R16ということで、従来のタイヤより幅が1センチ太くなっただけ。

とはいえ、サイドウォールのデザインもあるのか、思ったより力強い印象になった。気がする・・・

フロントに関してはほぼツライチ。ディーラーではもしかしたら下部の膨らみでハミタイの指摘を受けるかも?

新しいタイヤを装着した愛車ランクル76
フロントタイヤはツライチになったかも

リアタイヤ フロントタイヤ早くマッドタイヤの実力を試したいなぁ、と思う暇もなく翌日、アウトドアパークブロンコに行く機会があり、ならし運転と実戦が早々に完了。

グッドリッチATを履いた同じ車がズルズルと滑る斜面でも、何事もなく低速で進むことができて(もちろん、ハマるべきところではしっかりハマった)、マッドタイヤの力を思い知ることができた。

↓コチラの記事にもう少しインプレらしきことも書いた。

「タイヤの手組み ~ランクル70用ジオランダーMT編~」への2件のフィードバック

  1. 良い感じの工程でタイヤ手組みされましたね👍
    私もタイヤ手組みをやりたくなり、285ⅯTタイヤをポチってしまいました。先週の日曜日に汗をかきながら作業しました。
    自分の場合はタイヤ手組みではなくタイヤ足組みですね。足の使用率は90%ぐらいですね。
    今回改善した事は、ホイールリムの凹みの部分にもビードワックスを薄く塗布してみました。前回より入れ易い感じがしました。
    ホイールとタイヤを傷つけること無くタイヤ剝しする くの字に曲がったタイヤレバーを作ってみました。使うのは4
    ~5年先になりそうです。

    1. ↑矢印さん
      こんにちは。足組、そんな感じになりますよね。いつも翌日は足腰筋肉痛です。
      タイヤって頻繁に取り替えないので、作業して掴んだコツを毎回忘れるのが悩みのタネというレベルで、作業を改善する達人レベルにはまだまだです。
      また色々教えて下さい。

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