ホワイトレターを消す方法はあるのか?(BF Goodrich編)

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オフロードカーのみならず、近年ではSUVなど幅広く人気のあるタイヤのホワイトレター。

中でも一ホワイトレターと聞いて一番多くの人が思い浮かべるのは「BF  GOODRICH」だろう。

BFグッドリッチ MT 285/75R16

昔のクロカン車、アメ車などなどカッコいいイメージがあり、一度はホワイトレターのタイヤを装着してみたいという人や、装着している人も多いはず。

最近ではSUVでも多く見かけるようになっている。

しかし、広く流行れば、その反対が盛り返すアンチな動きがでてきたり、「飽き」が発生するのも世の常。

通(ツウ)な人たちの間では、かなり前からホワイトレターのタイヤを敢えて裏にしてホイールに装着(以下「裏履き」という。)する人が増えて、マイナー志向が顕著なオーナーの多いランクル70では裏履きのほうがメジャーかと思われるほどの状況。

ランクル70にホワイトレター裏履き

そんなわけで、今回は憧れてホワイトレターにしたはいいけれど、やっぱり飽きたり、ブラックレターがかっこよく見えたとき、ホワイトレターを消す方法があるのか?についてまとめてみた。

BFグッドリッチ MT 285/75R16

ホワイトレターを消す方法はある?


真っ先に思い浮かぶのが削ったり磨いたりして落とす方法。

タイヤの大半がブラックで文字の部分だけがホワイトなので、このホワイトの塗装(だと思い込んで)を落とせばいいと思うのは当然のこと。

自分自身、そう思ってシンナーで拭いたり、パーツクリーナー(ゴムを傷めないタイプ)を使ってこすったりと色々試したことがある。

しかし、ホワイトレターが綺麗になるばかりでむしろ逆効果。

結局全く落ちなかった。

なんでかな、と思っていたのだけれど、最近、タイヤを切り刻む機会があり、ゴムの断面を見るたら一目瞭然だった。

まず、BFグッドリッチのホワイトレタータイヤのブラックレター側を切るとこういう断面になっている。

普通の黒いゴムで、下の方が少し白く見えるのは、細い紐のようなおものが織り込まれている。

そして、同じようにホワイトレター側を切ってみると・・・

ゴムの表面側の半分ほどがホワイトレターのある場所か否かに関わらず全て白いゴムでできている。

そして、ホワイトレターのところを切ってみるとこんな感じ。

つまり、ホワイトは塗装ではなく、タイヤのゴムそのもので、内側から文字の部分だけ盛り上がっているもの。

まさにレイズド=raised(周囲より高くした)ホワイトレター。

これでは、いくら表面から擦ろうが、削ろうが、なくならないわけだ。

ホワイトレターを黒く塗装は?


それならば、今度はホワイトレターを黒く塗ってみたくなる。

反対のホワイトレターにするためのペンは色々販売されているのだから、ブラック化するのもそう難しくないと思っていた。

そして、ニーズが少ないのか、ブラックレター化のこういった商品は見つけられないけれど自分自身、塗装によるブラックレター化を試したことがある。

しかし、結論としてはかなり難しかった。

ゴムという素材がそもそも塗装するのが非常に難しいことがあるのと、タイヤ表面は思った以上に伸縮していて、ひび割れが発生しやすい。

ブラックチッピング塗料を手塗りしてみた結果

最低でもタイヤを車に装着して、必要量空気を入れた状態で塗装することが必要。

また、ホワイトレターが出っ張っているため、何かにぶつかると真っ先に塗装が剥げてしまい、ホワイトがチラ見えしてしまい、徐々にみっともないことになっていってしまう。特にオフ走行する人はそうなりやすいはず。

一部塗装が剥げてきたから、やはりホワイトに戻そうと思っても、今度はそれも大変。

一部剥げてきたのではがそうとしてみたけど断念した状況

技量の問題や塗料、塗装方法次第ではできるのだろうけれど、自分の経験上はかなり難しかったし、労力とペイしないのであまりおすすめできない。

まとめ


結局、自分としての結論は消せない、塗れない(難しい)。

もちろん、トライしてみてからでも遅くないけれど、素直に一度タイヤを取り外して裏側にして履きなおすのがベターだと思う。

↓履きなおした際の費用などをまとめた記事

「ホワイトレターを消す方法はあるのか?(BF Goodrich編)」への2件のフィードバック

  1. 中身初めてみました!
    確かに消えるわけないですね。
    勝手な想像では文字の下だけ白のゴムと思っていましたが、全体が白ゴムだったんですね。

    と、いうことは、表は白ゴム1層分だけ厚いということなのでしょうか?
    もしそうなら、防御力は表の方が高いということになるのか、気になります。(。-`ω-)

    1. 私も気になって測りましたが、表と裏の厚みは同じでした。多分強度は同じなのでしょう。でも、白いゴムがカッターの齒と相性が悪くて、切るのが黒い方より明らかに大変でした。

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