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【完結編】ホイール&タイヤ手組挑戦Ⅱ BFグッドリッチは手組できるのか?
ホイール&タイヤ手組挑戦Ⅱ BFグッドリッチは手組できるのか?
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自転車やバイクのタイヤ手組みがあることはなんとなく知っていたものの、自動車のタイヤとホイール、しかもランクルクラスのタイヤを手組みなんて思いもしなかったので、ビックリした。
事前に↑矢印さんに手組のコツを質問したり、ググって調べたところでは、最後のビード上げが最難関になりそう。
まぁ、今回組むタイヤは、スタッドレスタイヤで、必要な時期はまだ先。
特に急ぐ状況でもないので、手組みで失敗したらお店に持ち込むなど打つ手はあるという適当な気持ちで挑戦。
ところがこの手組みが思いのほか、うまくできたので、以下、使用した道具、手組の作業手順などを得意満面で紹介。
手組みのために用意したもの
①タイヤ ブリザック W979 225/85R16 121/119L スタッドレスタイヤ中古(2014年製&2015年製の新品同様)
②ホイール ブラットレーV・6.5Jx16(5H150)中古
手組作業
タイヤ&ホイール手組み作業の様子は動画をUPしているので、そちらを見ていただくのが早いと思うけれど、一応、下にはにわか手組みマスターの思い出も記録。
作業1 ホイールを清掃
↑矢印さんから教えてもらった手順にあったので、ホイールのリム周辺を中心に亀の子タワシを使って洗浄。
ビードグリスの滑りを邪魔する不純物を少しでも無くしておくためかなぁ、と思いながら一応やっていたのだけれど、最後にこれの重要さを痛感!
ビードとリムの間にものが挟まるとエア漏れの原因にもなるし、ビードが上がるかどうかは、滑りがキモっぽいから、地味ながら非常に重要な作業。
最後にやり直した一本では、いったんタイヤとホイールをばらして、リムにサンドペーパーをかけて組みなおして事なきを得たけど、組むは易し、外すは難し・・・
作業2 タイヤとホイールにビードグリスを塗布
タイヤ&ホイールを組みこむときに接触するビードとリムにビードグリスを塗る。
手組みの動画やネットの記事などいろいろ見ていると、CRCをグリスの代わりに使うやりかたもあるようだけれど、CRCは案外乾きやすいものだと思う。
また、グリスを使っていても塗る量が少なかったり、それまでの作業で難儀してかなり取れてしまっているかもしれない。
そんなわけで、手組みの肝?難所?となりそうなビード上げを見据えて手袋をした手でたっぷりベトベトにビードグリスを塗っておいた。
これで手組み作業の準備は完了。
作業3 片側のビードをはめる
まずはタイヤをホイールの上から押さえ込むようにして、片側のビードをリムにはめていく。
タイヤ?ホイール?の裏表どちらを先にするべきなのかは、よく分らなかったので、とりあえず、ホイールの表を上にして、その上からタイヤを押し込んだ。
ユーチューブの手組み動画を見たりした感じでは、この作業は、上から抑えたり乗ったりすれば簡単にできそうな感じだったので、軽く見ていた。
ところが、いざやってみると、半分位まではタイヤの手前にホイールを引くようにするとなんとか入るけれど、体重60kgの貧相な男だからなのか、タイヤのゴムが硬いからなのかはわからないが、そこから先は硬くて入らない。
(作業後に↑矢印さんから、タイヤショップの方が「トラック用のタイヤなので手組は難しいでしょう」と言っていたと聞いたけれど、この辺りのゴム硬さからして違うということが理由なのかも)
ビードといえども分厚いゴムで、ちょっと触ったりする感じでは伸びるようなイメージは全く持てない。
どうみてもリムより小さい外径のビード部分を眺めていたら入りそうには思えなくなってきて・・・開始1分ほどしか経っていないのに「挫折」の二文字が頭をよぎる。
タイヤショップの方のLTタイヤの手組みは「難しい」というコメントを先に聞いていたらここで終了か、ここまでやることすらなかったと思うのだけれど、そんなこと知らなかったので、「いや、入るはず」と思い込んで、押したり、乗ったり、乗ってジャンプしたり無謀に挑戦を継続。
結局、4本のうち、3本は最後の最期、タイヤレバーの力も借りたが、1本はユーチューブの手組み動画よろしく上でジャンプして押し込むことができた。
作業中は「何だこれ?ヤバイじゃん」と必死で大汗かきかきやったけれど、終わってみれば所要時間は1本あたり5-10分位。
結果だけを見れば大したことはない作業(体感時間は30分くらいだけど・・・)。
作業4 反対側のビードをはめる
意気揚々と開始した手組みは最初からやや出鼻を挫かれた感はあったものの、まぁ何とかクリア。
次はどういうわけだか楽しみにしていたレバーを使ってビードをリムに押し込んでいく(はめる?)作業。
↑矢印さんは足で踏み踏み、はまりにくいところをトンカチでトントンするくらいで出来たそうだけれど、こちらはバリバリ素人。
最初から道具頼み全開で準備して活用した。
(最後に一本エア漏れでやり直したときは、足で踏み踏みするだけでスルっとはいってしまった。2度目でゴムが柔らかくなっていたのかもしれないけれど・・・)
道具の準備で6千円くらいは使っているので、もう少し出せばやってくれるお店は見つけられそうだし、時間もかかるのだから、経済合理性だけで言えば、割に合ってないような気もするけれど、なぜだかやってみたいのだから仕方ない。
まずは、リムプロテクターをセットして、4本用意した2種類のレバーを使いながらはめ込んでいく。
このリムプロテクター、たいやがはまった後は簡単に外れるように、しかも作業時はリムに咬むように、うまくできている。
手順として空気を入れるバルブのあるところは最後にはめるようにするものらしい。
2種類のレバーは、長い方が使いやすいとの事前情報に従って用意した60cmのものと、最近の流行りという情報にも乗せられて先端がスプーン形状の35cmものを用意。
「ビードはあまり無理にやると切れてしまう事があるので、要注意」と↑矢印さんからアドバイスをいただいていたので、ビードにあまり大きな負担はかけないように気をつけながらの作業。
リムプロテクターのあるところで、リムの裏側にレバー先端を差し込んで、タイヤのビードをコテにしてリムをえぐり出すように動かす。
やってみると、全く伸びそうもないタイヤのビードがレバーに押されて伸びるような感覚があったかと思うと、ヌルヌルのビードがスルッとリムの裏側に滑り込んでいくような感じで、快感。
ビードがリムを越えて入っても、なんとなく、ビードが戻らないようレバーを差し込んで押さえておこうという意識が働いてしまうけれど、ビード全体の3分の1位も入った頃からは、ビードのゴムがキツキツなので、一度リムを乗り越えた部分のビードは簡単には戻ってこない。
リムにはまった側のタイヤの上に自分が乗っかって体重を掛けていれば、あとは次々と別の場所にプロテクターを移動させつつレバーを使って先に進んでいくのがコツのようだ。
購入したリムプロテクターは3つセット。両端のプロテクターのところのビードをはめたら、真ん中の負荷のかかっていない一つを次にはめるリムの場所に移動させて、またレバーではめる、という作業を繰り返していく。
レバーを使っての作業は力はほとんどいらないので、最初の片側を入れる作業よりは楽な印象。
作業時間としては1本あたり10分もあれば十分な感じ。
ちなみに、今回は2種類のレバーを使ったけれど、先端が薄いスプーン形状の35cmものが断線使いやすかった。狭いところに差し込めて、しっかり引っかかるのがミソ。
ただ、長いものも小さい力でグッとビードをめくることができるのであると便利には違いない。
今から買うなら、スプーン形状35cm2本と60cm1本の計3本かな。
手組みの勝手が全くわからなかったので、一応4本用意していたけれど、そこまでは不要だと思う。
そして、ここで忘れちゃいけないのが、タイヤの黄色い丸とエアバルブの位置を合わせること。
これを忘れて、やり直したのが4本中2回もあった・・・うかつすぎる・・・
作業5 ビードを上げる
ビードがタイヤがホイールにはまっただけでもかなりの満足感を得られる。
手組みなんて、自分でできるんだ~、と眺めながら満足感。
でも、まだ事前情報からタイヤ手組み最大の難関と予想していたビード上げの行程が残っている。
ビード上げは、空気を入れてタイヤが膨らむ力でホイールのリムにピチッとハマれば大成功。
何はともあれ、ビードワックスによるヌルヌルが重要そう。
さて、空気を入れるために用意したのは、家に10年以上前から放置していた12V用の非常用ライトなんかがセットになったチャチャなエアコンプレッサー。
そんなものでできるかどうか分からないけど、百聞は一見にしかず。車のエンジンをかけて、コンプレッサーを使って空気を入れてみる。
すると、ゆっくりながらも空気は入ってきて、タイヤが膨らむのに合わせて、タイヤがじわじわリムにくっついていく。
ある程度入ったところで、裏側のビードの残り部分全部が上がるときボンッとなったのはビックリとともに感動。
このまま表側もいけちゃうんじゃないのかな~、とぬか喜びしたのだけれど、そう甘くはない。
表側のビードの1/3位の範囲が上がらないまま、ひたすらうるさいエアコンプレッサーの音を聞く時間が過ぎていく。
コンプレッサーの圧力計はなぜか1kpaから動かず、騒音だけは一人前。
しばらく待ったけれど、状況は改善しないので、やはりコンプレッサーの力不足でダメか、と諦め半分に、作業位置にタイヤを戻す。
ネットで調べたタイダウンベルトでタイヤの中心を締め上げておくという技も使ってあったし、もうなす術なし、ガソリンスタンドに行って空気入れを借りるしかないかな?
と思ったのだけれど、少し悪あがきで自転車用の空気入れを試してみる事にした。
電動のエアコンプレッサーがダメで足シュコシュコでできるとも思えないが・・・
何はともあれ、足でシュコシュコ開始。
意外にも空気が入っていく感触が足から伝わってくる。
そして、十数回かな?シュコシュコしていると、徐々にビード周辺のゴムが浮き上がりはじめ高と思うと、「バンッ!」というちょっとびっくりするような爆発音がして最後に残っていたビードがリムに密着。
なんと、足シュコで上がった?空気圧は100kpaちょっと。
これにはしばし呆然。しばらくして「できた~!」と喜びがこみ上げてきた。
(結局、やり直し含め5回とも足シュコでバン!となり無事成功)
ひとまず200Kpaくらいまで空気を入れて、漏れがないか確認しないといけないので、引き続き足シュコシュコ。
普通なら疲れて嫌になるだろうけれど、初の手組み成功(まだ1本だけど)を間近にアドレナリン全開。
ガンガンシュコシュコしてなんとか200kpa到達。
純正タイヤの指定圧は250kpaだけど、一体どのくらい入れないといけないんだろうか?という疑問が湧いたけれど、とりあえずはここでエア入れは一旦終了。
◆作業6 エア漏れ確認
次は本当に手組ができたのかどうかのテストともいえるエア漏れ確認。
バケツに洗車用の洗剤と水を入れて混ぜたものを、タイヤのリム上に注ぐ。
ブクブクしなければOK。3本目までは一度もエア漏れしなかったので、余裕じゃん、と油断しまくって迎えた4本目で試練が・・・
とりあえず、やっとくか、と水をそそいでしばらくすると、エアバルブそばのビードから小さな泡がシュワーと出ている。
空気圧を挙げれば治るかな、と期待してシュコシュコ3kpaまで上げるも一向に改善せず・・・
そうなるともう、一度タイヤを外してホイール、タイヤを確認するしかない。
ここで初めてのビード落とし&タイヤ外しの苦行を体験。
これは大変だった・・・もう二度としたくない。
まぁ、油断してチェックしないで走ってしまうよりは良かったし、タイヤを外す経験もできたし、よしとしようかな・・・・
作業7 ビールで乾杯
1本目がうまく手組みできたことを確認した後、タイヤの空気圧を最終的にどのくらいにしないといけないのか、全く分らなかったので、↑矢印さんにメールで質問を送らせていただいて、ひと休み。
そのとき、冷蔵庫に飲み物を取りにいったのだけれど、麦茶を飲むつもりが気が付くとビールの缶を手に取っていて、プシュ⇒ゴクッと乾杯。
作業で汗をかいていたことと、初体験の満足感が肴となってこれが最高にうまかった。
自然に乾杯していたのだけれど、ふと↑矢印さんからのアドバイスメールを読み返していると、「手組み作業後のビールは最高」の文字が。
作業方法のみならず、作業後のビールまで無意識にアドバイスに従うとは、どこまで頼りにしてたんだ、と思わずおかしくなってしまったけれど、とにかくいい経験になった。
タイヤ&ホイール手組みという面白い情報と、的確なアドバイスをいただいた↑矢印さんにはとにかく感謝。
本当にありがとうございました。
バランスのこと、忘れてた・・・これから勉強。
学んだこと
・リムは綺麗に→エア漏れ防止&ビード滑りUP
・レバーはスプーン型が使いやすい→狭い隙間に入りやすい
・ビードワックス、レバー3本は必須
・ビードワックスはたっぷり塗る→ビードを上がりやすくする
・最後にエア漏れ確認
・組むは安し、落とすは難し
・作業後のビールは最高!
※素人の感想です。DIYは自己責任で。
補足 タイヤの空気圧
タイヤの空気圧をどのくらいにすればよいのか分らず、↑矢印さんに聞いていたところ、タイヤショップの方に事前に聞いてくださっていたとのことで、教えていただいたのは、「350kpaは必要」とのこと。
バンの純正タイヤの指定圧が250kpa、ピックアップも似たようなものだったので、一瞬「そんなに?」と思ったのだけれど、以前、やまさんからいただいていた情報のなかに、貨物用タイヤの空気圧に関する情報があったことを思い出して確認してみたところ、確かにLTタイヤの空気圧は乗用車のものより高いらしい。
まだトライしてないけれど、足シュコシュコでそこまで入れるのは大変そうなので、とりあえず200kpaくらいまで足シュコで入れて、装着した上で、ガソリンスタンドに行って入れさせてもらおうかな?
数千円で売ってるタイヤ用ミニコンプレッサーで350kpaまでも入れられるんだったら買ってもいいんだけど、どうなのかな?引き続き調べてみる予定。